久米繊維工業 相談役 久米 信行「Tシャツ道」日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
オーガニックコットンなど厳選素材で謹製した最高級国産Tシャツに世界で1枚のプリントを!老舗メーカー三代目の第二創業記
新日本フィル「みちよしの夏休み」で恋の歌に聴き惚れ、指揮者作Tシャツに見とれ
今年2回目を迎えるユニークな夏のクラシックコンサート
井上道義さん指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団演奏の
「みちよしの夏休み」に三世代で出かけて満喫いたしました。
何が素敵かって...オーケストラも観客も笑顔が絶えないこと。
何しろ、楽団員のみなさんがいつもと別人に見えるのです。
昨年同様に、指揮者自身がデザインした面白不可思議なTシャツを
身にまとい、うれしはずかしの入場です。
何より、超一流エンターティナーとしての井上道義さんの
誰よりも情熱的で...時にコミカルな指揮=ボディートークと、
トツトツとしながら...ウィットと愛情に富んだトークがすごい!
そして、ここでしか聴けないクロスオーバーな選曲!
指揮台に上るやいなや、突然、腕を振り上げて
大音響で始まった「ロック魂」あふれる「スラブ舞曲」で
いきなり会場は「みちなる夏休み」に引き込まれます。
誰もが鼓動バクバクの中「牧神の午後への前奏曲」で、
一気にクールダウン。幻想的なシエスタへと誘われるのです。
指揮者は、この曲が思春期の青年の淡い想いを表現したことを
静かに語った後、オーケストラの多くのメンバーと共に
なぜか退場してしまいます。
続いて、聴き慣れたはずのヴィヴァルディ四季の「夏」。
当時の流儀に習い、Tシャツ姿のコンサートマスター崔さんに
指揮を任せ、一同起立でアクション豊かに演奏です。
これが熱かった!バロック音楽が、まるで情熱的な
ジプシーの音楽にさえ聴こえたのです。
その後、楽しいシュトラウスのポルカが2曲続いた後、
いよいよ私が最も楽しみにしていた「切ない歌」2曲です。
懐かしの名画「避暑地の出来事」の主題曲、
マックス・スタイナー「夏の日の恋」。
映画少年でパーシーフェイスオーケストラの演奏を愛する
父の感動が隣の席からひしひしと伝わってきます。
そして、私が大好きな成田為三作の唱歌「浜辺の歌」が
実は悲恋の歌だということを指揮者から聞かされました。
つい何日か前の新聞(読売新聞 2006/8/16)にも出ていたそうです。
井上さんの計らいでホワイエ(ロビー)に飾られた新聞記事には、
こんな切ないエピソードが紹介されていました。
「浜辺の歌」は、東京音楽学校時代に、
成田さんから同窓の女性「正子さん」に贈られた
手書きの楽譜=「恋歌」だったそうなのです。
ところが、胸中の女性は既に同学の教授と婚約を交わしていて、
その想いがかなうことはありませんでした。
その後、友人の勧めで発表され、誰にも愛される名曲となりましたが、
80歳を超えた正子さんが息子に打ち明けるまで、
この曲に秘められた想いを知る人はいなかったのです。
そして、正子さんのご子息が声楽家として、
8月15日に心を込めて「浜辺の歌」を歌うという話でした。
こんな話を聞けば、あの甘くやるせないメロディーが
さらに切なくいとおしく心に響きます。
この曲が、演奏会で、ラジオで流れるたびに、
成田さんは、正子さんは、どんな想いで聴いたのでしょうか。
コンサート会場では、新日本フィルの國枝さんに、
その場に居合わせた井上道義さんのご夫人をご紹介いただきました。
昨年のオールアバウトの記事をお読みいただいたそうで、
一瞬ドキッとしましたが、喜んでくださったとお聴きして
ほっと胸をなでおろしました。
今年の記事や、このブログもマエストロご夫妻の
お気に召すと良いのですが....
そうそう、アンコールでは、
蚊と格闘するパントマイム!
あのパフォーマンスができる指揮者は
世界でもただひとりでしょう!(父 久米 信市の言葉)
▼新日本フィル公演「みちよしの夏休み」
http://www.njp.or.jp/njp/programinfo/2005-06/20060820sp.html
▼井上道義さん「夏休みTシャツ制作秘話2006」
http://allabout.co.jp/mensstyle/tshirt/closeup/CU20060811A/
▼井上道義さん「盆休みTシャツ制作秘話2005」
http://allabout.co.jp/mensstyle/tshirt/closeup/CU20050807A/
久米 信行@縁尋奇妙
http://kume.jp http://t-galaxy.com
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経営者会報編集部ブログ http://editors.keikai.topblog.jp/
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井上道義さん指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団演奏の
「みちよしの夏休み」に三世代で出かけて満喫いたしました。
何が素敵かって...オーケストラも観客も笑顔が絶えないこと。
何しろ、楽団員のみなさんがいつもと別人に見えるのです。
昨年同様に、指揮者自身がデザインした面白不可思議なTシャツを
身にまとい、うれしはずかしの入場です。
何より、超一流エンターティナーとしての井上道義さんの
誰よりも情熱的で...時にコミカルな指揮=ボディートークと、
トツトツとしながら...ウィットと愛情に富んだトークがすごい!
そして、ここでしか聴けないクロスオーバーな選曲!
指揮台に上るやいなや、突然、腕を振り上げて
大音響で始まった「ロック魂」あふれる「スラブ舞曲」で
いきなり会場は「みちなる夏休み」に引き込まれます。
誰もが鼓動バクバクの中「牧神の午後への前奏曲」で、
一気にクールダウン。幻想的なシエスタへと誘われるのです。
指揮者は、この曲が思春期の青年の淡い想いを表現したことを
静かに語った後、オーケストラの多くのメンバーと共に
なぜか退場してしまいます。
続いて、聴き慣れたはずのヴィヴァルディ四季の「夏」。
当時の流儀に習い、Tシャツ姿のコンサートマスター崔さんに
指揮を任せ、一同起立でアクション豊かに演奏です。
これが熱かった!バロック音楽が、まるで情熱的な
ジプシーの音楽にさえ聴こえたのです。
その後、楽しいシュトラウスのポルカが2曲続いた後、
いよいよ私が最も楽しみにしていた「切ない歌」2曲です。
懐かしの名画「避暑地の出来事」の主題曲、
マックス・スタイナー「夏の日の恋」。
映画少年でパーシーフェイスオーケストラの演奏を愛する
父の感動が隣の席からひしひしと伝わってきます。
そして、私が大好きな成田為三作の唱歌「浜辺の歌」が
実は悲恋の歌だということを指揮者から聞かされました。
つい何日か前の新聞(読売新聞 2006/8/16)にも出ていたそうです。
井上さんの計らいでホワイエ(ロビー)に飾られた新聞記事には、
こんな切ないエピソードが紹介されていました。
「浜辺の歌」は、東京音楽学校時代に、
成田さんから同窓の女性「正子さん」に贈られた
手書きの楽譜=「恋歌」だったそうなのです。
ところが、胸中の女性は既に同学の教授と婚約を交わしていて、
その想いがかなうことはありませんでした。
その後、友人の勧めで発表され、誰にも愛される名曲となりましたが、
80歳を超えた正子さんが息子に打ち明けるまで、
この曲に秘められた想いを知る人はいなかったのです。
そして、正子さんのご子息が声楽家として、
8月15日に心を込めて「浜辺の歌」を歌うという話でした。
こんな話を聞けば、あの甘くやるせないメロディーが
さらに切なくいとおしく心に響きます。
この曲が、演奏会で、ラジオで流れるたびに、
成田さんは、正子さんは、どんな想いで聴いたのでしょうか。
コンサート会場では、新日本フィルの國枝さんに、
その場に居合わせた井上道義さんのご夫人をご紹介いただきました。
昨年のオールアバウトの記事をお読みいただいたそうで、
一瞬ドキッとしましたが、喜んでくださったとお聴きして
ほっと胸をなでおろしました。
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「みちよしの夏休み」新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会に...
from 働くママのやわらか自然育児
先日、記事で書かせていただいた演奏会井上道義さん指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団「みちよしの夏休み」に行ってきました!もううれしくてうれしくて仕方がないんです!なぜうれしいかまとめてみると以下の3ポイントで☆■うれしポイントその1きわめて個人的な...
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