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2008年03月28日(金)更新

地球環境イニシアティブのシンポジウム2 西岡秀三先生と飯田哲也先生の言葉

3月23日に日比谷公会堂で開催された地球環境イニシアティブ(GEIN)
シンポジウム「日本初!地球を救うエネルギーアクションを」では、

岡田監督と小田代表の言葉に続いて
西岡秀三先生と飯田哲也先生に大きな勇気をいただきました。


地球環境イニシアティブ 西岡先生

国立環境研究所 参与 西岡秀三先生は、
日本低炭素社会へのシナリオを発表されました。

そして、2050年にCO2を50%削減することは、
技術的にも経済的にも「できる」と明言されたのです。

詳しくはネットでも公開されていますが
以下に私の講演メモをご紹介しましょう。

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未来の地球を決めるのは私

◎1.温室効果ガス削減が必要

大きな文明の転換期
2007ノーベル平和賞は アルゴアとIPCC

IPCCの第四次報告書
気候変化はすでに多くの影響を与えている

温暖化はすぐにはとめられない
2030年までには何をしても10年あたり0.2度温度は上がる

気候は生産生活のもと、それが変わりつつあり、
人類の生存が危機的

2度上がると10億人が水不足
農作物の収量の現象

2~3度で止めたい

いつまでに何をすれば良いか。
人間がおこす温暖化

森林、土壌、海洋への吸収が
できるだけのCO2排出にとどめる

気候安定化のためには、
世界の排出量を2050年に半減以下に
日本「美しい星50」の提案


◎2.大幅削減は可能か
   可能である

2050年に想定されるサービス需要を満足しながら
CO2を1990年に比べて70%削減
する技術的なポテンシャルが存在する

どんな社会にしたいのか?
どんな社会なら受け入れるか?


◎3.誰がやるか→フツーの人が主役

エネルギー需要側の削減をする
供給側の一部 私たちが主役

バイオマス主体

旅客輸送客は少子高齢化で減る
交通:地域特性
自動車、電気自動車で1/4

やる気になる。
行動を起こそう


自分の問題:待機電力、食べ残し
国際競争にも勝つ、国際競争力をする

日本が、低炭素でできることを証明して
ODAでそんな国を増やす




地球環境イニシアティブ 飯田先生

環境エネルギー政策研究所 飯田哲也先生のお話は、
何度もお聞きして、毎回刺激を受けておりますが、
今回も発見がありました

私の講義メモをご紹介します。

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10年前にドイツで大成功した法律とほぼ同じものを
日本でも超党派で創ったが、成立しなかった。

温暖化も大変だが、石油の産出量が減ってきた。
Peak Oil 早ければ、あと2~3年。長くても20年。
原油枯渇の危機にも直面している

人類が使うエネルギーの1万倍も
降り注いでいる太陽光。

立ちはだかる大岸壁=エネルギー政策の転換
をどう登るか?

エルカピタン岸壁の教訓

1)正しいルートの見極め
2)具体的な段取り
3)着実かつ迅速に実行

これさえできれば実現できる。

自然エネルギーに世界全体の投融資額は
過去3年間で4倍を超える勢いで増加している。

シリコンバレーは、ドットコムからワットコムへ

グーグルマップでグーグル本社を見れば
ソーラーパネルで覆われた社屋を見られる。


◎ドイツにおける自然エネルギーの「6重の配当」

ドイツでは固定価格制で
自然エネルギーの爆発的な普及を促した

自動車から自然エネルギーへの産業シフト

2020で27%を自然エネルギーに
CO2削減は19%

自然エネルギー産業は既にドイツでは4兆円産業。
10年でトヨタを抜く。

90%は地域の人による地域の人のビジネス
一般の人、市民ファンド


自然エネルギー100% サムソ島
地域の変革がエネルギーの変革をもたらした

↑岸壁を登る手がかりである。


 ▼地球環境イニシアティブ
  http://www.re50.jp/

 ▼国立環境研究所
  http://www.nies.go.jp/index-j.html

 ▼環境エネルギー政策研究所
  http://www.isep.or.jp/


久米 信行
久米繊維/Art T-galaxy.com
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