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2007年11月15日(木)更新

玉の肌石鹸を訪ねて三木晴雄社長に教わったこと

わが地元墨田区には、歴史と志のある老舗メーカーがたくさんあります。

その先輩経営者の中でも、いつかじっくりお話をお聴きしたいと熱望していた
玉の肌石鹸、ミヨシ石鹸の三木 晴雄社長とお会いすることができました。



なぜお会いしたかったと言うと....
三木社長がエコ洗剤づくりの先駆者だからです。

ネットで見つけた三木社長へのインタビューの一節です

 ミヨシ石鹸 (株)は神戸の製造工場で、天然油脂から生まれた環境に優しい
 家庭用粉石けんを製造。石鹸を作る事は命の水を守るという思いで、
 環境への負荷の少ない製品を中心に製品企画を続け、
 「利益だけを追求する企業ではなく、人に地球に優しい企業であり続けたい」
 と三木社長の企業理念です。


初対面ながら、このお言葉とも重なる
多くの教えを受けることができました。

例えば、独自のエコせっけんなどを企画開発して、
大手流通にも対しても値引きなし、
販促協力金・リベートなしを貫いていることは
大いに勇気づけられました。

さらに、驚いたことには....

ボランティアNGO国際協力募金/ワールド・ビジョン
毎年、利益の10%を寄付しているということです。



さて、石けんの話。

あまり知られていませんが、墨田区は石鹸のふるさとなのです。
同社のWEBサイトからご紹介をいたしましょう。



 玉の肌石鹸は明治25年(1892年)、江戸の頃から本所の名称で知られた
 由緒ある地(現在の墨田区緑)に社名「芳誠舎」として誕生し、化粧
 石けんの製造を開始して以来、創業110年以上に及ぶ歴史と伝統を誇る
 石けんの専業メーカーです。長い歴史の中で培われ続けてきた、優れた
 製造技術に高い評価をいただき、1960年代後半から高級石けんの受託
 生産を始め、世界的なブランド商品の製造も数多く手がけてきました。
 そして2003年からは、オリジナルブランド「TAMANOHADA」を
 スタートしました。ひとりひとりのニーズを見つめたコンセプチュアル
 な商品を、110年の歴史ある技術によって、新しく開発していきます




この新しいブランドづくりで力を発揮されている
企画開発担当取締役の三木 晴信さんともお会いして
お話を伺うことができました。

イタリアで開催したアートイベントの写真も見せていただいたのですが、
巨大な石けんの存在感と、光と陰の美しさに感銘を受けました。

わが夢「すみだ北斎アートトリエンナーレ」を一緒に進める
同志とお会いできたと直感したのです。

エコロジーにせよアートにせよ
いろいろな試みを一緒にできそうで
わくわくする2時間だったのです。


 ▼TAMANOHADA
  https://www.tamanohada.co.jp/


久米 信行
久米繊維/Art T-galaxy.com

2007年09月20日(木)更新

【明大生との毎週一問百答】「社長ならではの辛いこと」

<質問>
社長ならではの、「辛いこと」ってなんですか?

(東洋大学経営学部の渡辺麻貴さん)


既に寺田社長、庄山社長がおっしゃっている通り
「辛いことだらけ」です。

いただいたご質問の前に
「中小企業のオーナー」....とつけますと

さらに、私が属する繊維製品製造業に代表されるように
「構造不況業種に属する」とつけますと....

特に厳しかったこのデフレの15年を思い返すと
あまりに辛いことが多かったので麻痺してしまうほど。

ひとつ間違えば、たちまち会社をおかしくして
お取引先や、社員のみなさまにご迷惑をかけるのみならず、
個人的な財産も信用も全て失ってしまいます。

その恐怖が、すべてのベースにあるのです。

しかも、その全責任は経営者にある
と言われて当たり前。

そして、お取引先、社員はもちろん
時に厳しい銀行、マスメディアの応対にいたるまで
あらゆるステークホルダーを前に一人何役で
コミュニケーションを繰り返して
何か具体的なお役立ちをしなくてはなりません。

さらに、生き残るためには「変革」が不可欠ですが、
およそ「変革」ほど、経営者のみならず
組織にとって苦痛を伴うものはありません。

しかし、変革しなければ、会社がつぶれる

ただし、変革したら、社内外に軋轢が生まれる

だれでも、そのままの方がラクで心地よいのです。

時には、家族さえも敵に回すかもしれません。

いずれにせよ居心地が悪いこと、この上なし。

だとしたら、たとえ身内の非難を浴びても
前に進むしかない。


これこそが、庄山社長がおっしゃっている

「孤独」の意味であり、意義だと思います。


ただし....

だからこそ「面白い」と思う一瞬もあります。

一進一退を繰り返しながらも
少しずつ前に進んでいる実感、快感は、

やはり孤独な経営者だからこそ
いち早く体感できるものでしょう。


辛さと面白さは裏表なのです。

例えば、私がギャンブルや投機に興味がないのは
既に、本業で十分すぎるほどのリスクを取って
挑戦し続けることを強いられているからです。

言わば、毎日がスリルとサスペンスを味わいながらの
実戦ということになります。


これを「面白いこと」と感じるか
ただ 「つらいこと」と感じるかは
気質や性格、そして気の持ちようによるでしょう。


 ▼【明大生との毎週一問百答】「社長ならではの辛いこと」
 http://editors.keikai.topblog.jp/blog/g/10006018.html


久米 信行
久米繊維/Art T-galaxy.com

2007年06月07日(木)更新

三州製菓工場祭のTシャツ写真と斉之平社長のメールに感激

Tシャツメーカーを続けて「良かったな」と思えるのは
Tシャツを着て楽しそうな人たちの笑顔と
あたたかいお言葉に触れた瞬間です。

三州製菓のみなさんの笑顔


三州製菓は、おいしいお煎餅の数々とIT経営で知られる
埼玉県下トップの優良企業です。

最近は、おせんべいにメッセージをプリントする
新しいネット通販まで始められて驚きです!!






また、社長の斉之平 伸一さんは、
以前、このブログでもご紹介しました通り、
ご著書「脳力経営」や「W手帳術」でも知られる理論家で、
私が敬愛する先輩経営者なのです。

斉之平さんは、ふと、三州製菓の工場祭で
おそろいのTシャツを着ることを思いついてくださいました。

微力ながら、私たちがお手伝いをさせていただいたのですが、
昨日、素敵な写真とメールが届いて感激したのです。


▼斉之平社長にいただいたメール
─────────────────────────────

久米様

先日は、素晴らしいTシャツ有難うございました。

5月20日に行ないました弊社工場祭で、
社員が着用させていただきました。

三州製菓工場祭

お蔭様で、大変良い天気になり、工場祭は、盛況でした。

そのときの写真をお送りします。


******************

三州製菓株式会社

斉之平 伸一

******************

─────────────────────────────

以前、工場見学をさせていただいたときの
社員のみなさんの素敵な笑顔がよみがえってきて
思わず胸が熱くなりました。

斉之平さん、みなさん、
本当にありがとうございました。

こんど私もメッセージ入りおせんべいに
チャレンジしてみますね!!!


 ▼三州製菓株式会社
  http://www.sanshu.com
  
 ▼【楽天】創作米菓-武蔵づくりの三州製菓
  http://www.rakuten.ne.jp/gold/sanshu/

 ▼斉之平伸一社長ご来社:3倍「仕事脳」がアップするダブル手帳術に感銘
  http://kume.keikai.topblog.jp/blog/114/10000755.html

 ▼三州製菓の経営理念階段と、斉之平社長の手帳術・脳力経営
  http://kume.keikai.topblog.jp/blog/102/10000974.html


久米 信行
久米繊維/Art T-galaxy.com

2007年03月30日(金)更新

自殺ZEROキャンペーンのオキタリュウイチさんと再会+朝日新聞

桜が咲いて華やいだせいか、心ある若い方と会う機会が増えていますが、
自殺ZEROキャンペーンのオキタリュウイチさんは特別な方です。



先日、ブログでご紹介させていただきましたので、
印象に残っていらっしゃる縁者も多いでしょう。


ポジメディアのオキタリュウイチさんご来社「自殺ゼロキャンペーン」に共鳴

また、先週、3月24日の朝日新聞夕刊/asahi.comのニュースを見て
あらためて共感された方も少なくないはずです。

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自殺、減らしたい… 若手経営者がネットやチラシ活用
2007年03月24日19時22分
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 年間3万人を超える自殺者数を減らしたいと、
 若手経営者が協働型キャンペーンを始めた。
 自殺の原因となる「いじめ」「借金」などの
 解決方法を紹介した無料チラシを街で配る。
 チラシを読んだ人にアイデアがあれば
 電子メールなどで寄せてもらう。
 それを再びチラシに書いて配る……。
 生きるための知恵を出しあい、
 手から手へ、人から人へと広げる試みだ。

 >>>3月24日の朝日新聞夕刊/asahi.comへ
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昨日、時代の人オキタさんのオフィスを訪ねる好機がありました。
開け放たれたドアの中には、オキタさんが1人。

まるで旧知のような気軽さで話は始まりました。

驚いたことに....

オキタさんの頭の中には、チラシのみならず、
自殺ZEROキャンペーンを進めるのに欠かせない
素晴らしいポジTシャツのイメージがありました。

それを着た人たちが、それを見た人たちが
もういちど笑顔と元気を取り戻せるようなTシャツ。

今は、これ以上、お話することができませんが、
さらに深く深く意気投合したのです。



と申しますのも、先日、大変お世話になった
ある経営者がご夫婦で自殺をされたことに
ひそかに大きな衝撃を受けていたからです。

この15年というもの、小泉改革の光と影...

厳しい経済環境下で追い詰められてしまった
中小企業経営者や、ビジネスパーソンの自殺が
多いことは、よく存じ上げておりました。

私自身も、予期せぬ大型倒産や銀行合併などで
何度も「会社がなくなるかもしれない」と
震えが来たことを思い出します。

しかし、これまでデフレに耐えてきた
身近な経営者が自殺をしたと聞いてからは、
年間3万人という数の重みが
これまでにない厳しさで実感されるのです。

そんな深い悲しみの中で
「Tシャツできっと変えられる」という
オキタさんの強い信念に衝き動かされたのです。

私に何ができるだろうか。

昨日からそればかりを考えています。

よくぞこれまでの修羅場を乗り切れたものだと
あらためて感謝の念を深めながら....


 ▼ポジメディア
  http://www.posi-media.net/

 ▼オキタリュウイチさんのブログ
  http://ameblo.jp/posi-media


久米 信行縁尋奇妙
http://kume.jp http://t-galaxy.com
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久米繊維PRESS ROOMブログ
 「うぃ・らぶ・なおしま」Tシャツアート展 作品募集のお知らせ
────────────────────────────
 経営者会報ブログTOP http://gate.keikai.topblog.jp/
 経営者会報編集部ブログ http://editors.keikai.topblog.jp/

2007年03月06日(火)更新

ポジメディアのオキタリュウイチさんご来社「自殺ゼロキャンペーン」に共鳴

ポジメディアオキタリュウイチさんがご来社くださいました。

サクシードの斉藤 丈真さんからのご紹介です。



斉藤さんのメールで、オキタさんは、こうご紹介されていました。

「四国で15万人に近い女子高生に旋風を巻き起こしたデザイナー」

ですから、かわいいキャラクターをデザインする方かと思ったのです。

しかし、オキタさんは開口一番、「ソーシャルベンチャーです」
と自己紹介をされたので驚きました!



オキタさんが差し出したのは「ヘブンズ・パスポート」

1998年「キレル17歳」という新聞報道を見て心動いた飛口さんは、
「いいことを100コすると、願いごとがかなう」という
「天国へのパスポート」をつくって1000円で販売しました。

そこには100枚のシールと、シールを貼る台紙があり、
自分がいいことをしたと感じたら、1枚ずつシールを貼っていくのです。

最初は「あやしい宗教だ」とも言われたそうですが、
女子高生の間で、そのパスポートは広まっていきました。

そして1年後、新聞報道に「キレル18歳」という
見出しが踊ることはなかったのです。




「ひとりひとりの心がちょっとだけ変わっていけば、
 それが伝播して社会が少しずつ変わっていく」

そこで、今、オキタさんが始めたのは「自殺ZEROキャンペーン」


▼オキタさんのブログより
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毎年、3万5千人が自殺しているらしいです。

「なんとかならんのか!ということで、ポジメディアでは、
「自殺以外の問題解決の方法論」をアプローチしていくことで
自殺者が激減するのではないかと考えましたの。

(実際海外ではある作戦で、一年で4分の1に減ったという報告もされている)

ここから日本でも自殺者が3分の1とかになったらすごくありません??

で、まずは情報を問題解決型フリーペーパーにしました。
「月刊 生きテク」
ゲリラ的に配布していきます。
(仲間募集)

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 私もフリーペーパーをいただきました。

 その「とくべつふろく」には、こんな一節がありました。

  「あなたの笑顔は、
   あなたのまわりに
   いる1000人を
   幸せにする
   力があります」


 ジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻の
 「イマジン」「グレープフルーツ」を敬愛し、

 太田空真さんの
 「人生最高のラブレター」「チーム3ミニッツ」に賛同する

 ポジな私の心が動かないはずがありません。

 オキタさんと、ポジなTシャツを創って、
 何かができそう!変えられそう!

 そんな電撃が走る出会いでありました。

 
 ▼ポジメディア
  http://www.posi-media.net/

 ▼オキタリュウイチさんのブログ
  http://ameblo.jp/posi-media



久米 信行縁尋奇妙
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【久米繊維PRESS ROOMブログ】
 エコロジーオンライン「エコピープル」にとりあげていただきました
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 経営者会報編集部ブログ http://editors.keikai.topblog.jp/
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