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2010年04月06日(火)更新

渋響 2010@渋温泉:若き芸術家たちは古い和風旅館をかく語りき

まちとしょテラソ館長 花井裕一郎さんが出品している
映像/空間インスタレーション「渋響」に同行



古きよき渋温泉の和風旅館「臨仙閣」
その各部屋がアーティストの手で
美しく、退廃的で、おどろおどろしい空間に

このスライドショーで、その異空間を
味わってくださいませ。

【参加アーティスト】
 花井裕一郎(オブセリズム)、宮下ちとせ、東京食堂、
 MAJIO(絵描き)、村上菜也子(月あかりデザイン研究室)


 ▼渋響2010
  http://www.onsenchillout.com/shibukyo2/

2009年10月24日(土)更新

パイオニアNAS5:iPod用スピーカーなのにいい音「STUDIO HINOKI

これ、本当に欲しいんです。



先日、パイオニア目黒本社STUDIO HINOKIで
Pioneer初のiPodスピーカーシステムNAS5を
いちはやく試聴する好機がありました。

この商品を企画開発した一樂 淳史さんに頼んで
プレス発表にもぐりこませていただいたのです。

パイオニアNAS5を語る高橋健太郎さんと和田博巳さん

プロデューサーでミュージシャンの高橋健太郎さん
ステレオサウンドなどでおなじみのオーディオ評論家
和田博巳さんによるトークセッションで、

お二人のiPodを、NAS5に交互に挿しては、
お奨めの曲を楽しむという趣向なのですが....

いやあ、驚きました。

しょせんはiPod。出てくる音なんて...と
タカをくくっていたのですが大間違い。

わが家でもリビングではiPodが主役
AVアンプにつないで TANNOYの小さなモニターを
6本鳴らしているのです。

ところが...NAS5 一台の方がいいのではと
真剣に悩んでいるところ。

もう1つの大きな悩みは....

お二人の達人が、iPodに圧縮なしで録音していて
その音の違いを実感してしまったこと。

数年前のiTunesデビューの際に
かつての容量が小さなiPodに山積みのCD群を
詰め込んでしまえと考えたバカな私。

もちろん圧縮して音質改悪した
ロッシーデータご愛用なのです。

ただいまiTunesを見たら8,191曲
ぶっ続けで聴いても89日分がうごめいていて、

さて、これをどうする。

もう一度、CDを1枚1枚入れ直すか?!

地下室の書棚を埋め尽くすCD群を見て
ため息をついている私です。

さらに悩ましいのは、圧縮したデータでも
デジタル接続した上で、それなりに美しく改良する
すぐれた仕組みがNAS5に内蔵されていること。

わがiPhoneをNAS5にジャックインして
試しにキースジャレットのケルンコンサートを聴いてみたら、

うわあ、リバーブ豊かなピアノサウンドが
見事に再現されたのです。

このままでもいいか、
でもさっきの音を聴いてしまうと、ううう

誰かやってくれないかな。
800枚ほどCDをMacに取り込む苦行を。


 ▼パイオニアiPod用スピーカーシステム「NAS5」
  http://pioneer.jp/ipod_sys/

2009年08月26日(水)更新

麻倉怜士先生の自宅シアターで絵と音に酔いしれた夢の4時間

憧れの人の、憧れの場所を訪ねて、ご一緒に美に浸る贅沢。

HiViITmediaなどの連載でもおなじみのオーディオビジュアル評論家
麻倉 怜士先生の自宅シアターを訪ねるという夢のような体験をしました。

私がかつて客員研究員をしていたソフト化経済センターで
麻倉先生が勉強会の講師をされたことがあり、
その時の仲間内で訪ねることになったのです。



私は、中学生のころはFMレコパル、今はHiViを愛読する
隠れオーディオ雑誌愛読マニアゆえ、まさに気も狂わんばかり。

どんな絵と音で熱狂したかというと...

BBCプロムスのコンサートの
エアチェックお宝映像から始まった4時間

エネミーラインで最新の特撮画像と
サラウンド音にぞっとし

007ドクターノオ、2001年宇宙の旅、
サウンドオブミュージックも
ブルーレイで見ればフィルムの味わい

雨に歌えばのジーンケリーに始まり
プレスリー、サイモンとガーファンクル
そしてクイーン

さらには...

ネトレプコの椿姫、セリーヌディオンのシルクドソレイユを率いての熱唱、
なぜか松田聖子カウントダウンコンサートの夏の扉まで聴けば

ディーバの魔性に鳥肌が....

そして、とどめは.....


[Blu-ray]「幻想」&「巨人」
小澤征爾・サイトウ・キネン・オーケストラ


われらが小澤征爾さん指揮の名演で、
もう言葉も出ません。

この名盤のライナーノーツを
実は麻倉先生が書かれているのです。

私も思わず、小澤さんのブルーレイを
購入してしまったのですが、
わが家のちっちゃな壁掛けスピーカーの
なんちゃってリビングシアターで
見るのが怖い...のです。

最後は、BBCプロムスコンサートの
エルガー「威風堂々」でとことんしびれました。

とにかく夢見心地であっという間の4時間。
ああ、一度、あの画像と音を味わってしまうと...

いつかはマイ電柱が欲しくなってしまうのです。

麻倉先生、貴重な体験
本当にありがとうございました。


 ▼IT media+D lifeStyle「麻倉怜士のデジタル閻魔帳」
  http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/column/asakura.html

2009年07月07日(火)更新

藤間流 八世宗家 藤間勘十郎「藝夢」に酔う@国立能楽堂

目線、指先、足運び...全ての動きに釘付けになっていました。
さりげない所作の何もかもが美しいのです。

静と動。緩と急。

時の流れも、空間の広がりも
一挙手一投足で揺れ動いていきます。



1704年頃に藤間勘兵衛が創流した
日本舞踊五代流派の一つ 藤間流

その八世宗家である藤間勘十郎氏が
父君 観世流梅若 五十六世 梅若六郎玄祥氏や
藤間勘右衛門(尾上松緑)氏と競演する
貴重な舞台「藝夢」にご招待をいただきました。

宗家 藤間流の素晴らしいTシャツを
作らせていただいたご縁です。



恥ずかしながら、国立能楽堂に
足を運ぶのは初めてでした。

しかし、この歳まで、
この日まで見なくて良かった。

そう思えるほど
衝撃的な体験でした。



まずは能舞台の清々しい美しさ。

幕がふわっと開いて
宗家が橋懸りを静かに歩くだけで
空気が世界が変わるのです。

そして、心揺さぶる音楽。

バッハ、ピンクフロイド、クラフトワーク
コルトレーン、ボブ・マーレー、そして高橋竹山...
これまで私は一通り音楽を聴いてきたつもりでした。

しかし、ここで聴いた衝撃的な音は
そのどれとも似ていません。

そして、絶妙な変拍子の掛け合いが
心をわしづかみにするのです。

この非日常の衝撃を強いて挙げるなら、
わが心のふるさと最乗寺御真殿での
ほら貝に始まるご祈祷でしょう。



そんな魂をふるわす音楽の中で...

動=八世宗家 藤間勘十郎氏の日本舞踊
静=観世流梅若 五十六世 梅若六郎玄祥氏の能

が繰り広げられ....

目が合えば金縛りにかかったように
動けなくなってしまうのです。

休憩時間が無かったら
私は倒れていたかもしれません。



ロビーに出ると、
また泣きたくなるような光景が
待ちかまえていました。

藤間勘十郎氏のお母様、3世藤間勘祖氏が
美を追求したsoke FUJIMATシャツが
久米繊維のご紹介と一緒に
並べられていたのです。

宗家藤間流Tシャツ

究められた日本の伝統藝術:藤間流

その美意識と精神性を体現したTシャツの
製作に関わることができたことを
心から誇りに思います。

もちろん、その場で一枚購入して
週末のとやま起業未来塾での講演でも
着させていただいたのでした。

宗家藤間流Tシャツ

宗家のブログも拝読して
また藤間流の美にひたる日を
楽しみにしています。


 ▼宗家藤間流
 http://www.soke-fujima.com/


◇「藝夢」にひたった若手社員のブログもご笑覧ください

 ▼日本舞踊を堪能して、正直分からないけどドキドキ@国立能楽堂
 http://enpitsu.gifulog.com/e85373.html

 ▼宗家藤間流日本伝統芸能のすばらしさを体験!@国立能楽堂
 http://makomako.miyachan.cc/e94372.html

2009年03月10日(火)更新

0.8秒と衝撃@MoNaレコーズ×ダニエル・ハーディング@新日本フィル

思わず応援したくなった若いアーティスト1組と1人。

ジャンルがあまりに違うので、おそらく接点がなさそうですが、
双方共、これから飛躍...という前に間近で触れられて幸せです。



まずは、わが師 橘川幸夫さんお気に入りの「0.8秒と衝撃。」
myspaceで聴くと、元気だけどちょっと懐かしい感じが嬉しくて
シモキタにまでLIVEに出かけてみました。

アンプラグドだから、雰囲気が違ってまたいい感じ。
荒削りだけれど、このまま突き進んで欲しい。

居酒屋で2人を囲んで飲んで、そのまっすぐな気持ちに触れた後
帰り道で、橘川さんと「どうやって若い人たちを応援しようかねー」と
まさに大人の楽しみモードで話し合ったのです。



もう一人は、若き指揮者 ダニエル・ハーディング

大好きなドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」
そして、ベルリオーズ「幻想交響曲」

ふだんは一緒にベータ波を出す母親まで
熱烈興奮する特別な演奏でした。

体は小さいのに、いざ指揮をすると大きく見えるのです。
繊細な10本の指先で、音楽に直接触って自在に操っているようでした。

演奏後のサイン会で握手した、そのやさしい手のどこに
あの魔法の秘密が隠されているのか....

この動乱の2009年に
縁あって触れた若き2人が、

10年後20年後、
それぞれどんな音楽を生み出しているのか

わがささやかな人生の
大きな楽しみが増えました。


 ▼myspace「0.8秒と衝撃。」
  http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewProfile&friendID=1004296322

 ▼ダニエル・ハーディング@新日本フィル
  http://www.njp.or.jp/njp/programinfo/2008-09/2009_0306_07t.html


久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部  
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