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2019年02月20日(水)更新

追悼 冷泉公裕さん~懐かしい想い出と有難いご縁をfacebookで巡る日記

追悼 冷泉公裕さん

懐かしい想い出と
ありがたいご縁を

facebookで巡る日記



何という喪失感でしょう。

敬愛する劇作家・演出家・俳優・歌手 冷泉公裕さんの突然の訃報を、ご夫人 花村ひろ子さんのFacebookで知りました。その夜は新日本フィル定期演奏会でしたが、ヴェルディやロッシーニの陽気なイタリア歌劇を聴いても、浮かぶのは冷泉さんの笑顔ばかり。少しでも切ない旋律が流れると、胸が締め付けられるのです。

今、リビングに飾られている黒田征太郎さんのクレヨン画を呆然と眺めています。

このPIKADONの絵も、冷泉さんのコンサートにいらっしゃっていた黒田さんとの不思議なご縁で、私の家にやってきたのでした。



冷泉さんが歌う「眠らぬ愛へのラブレター」の
CDを聴きながら、
Facebookの投稿を紐解いて、冷泉さんとの懐かしい想い出をたどります。

https://www.amazon.co.jp/dp/B002UBQ 0II
https://youtu.be/13SGU8mFXbo



昨年2018年3月16日に、久保田万太郎さんの「釣り堀にて」というお芝居を見たのが、舞台に立つ冷泉さんを見た最後でした。言葉少なで、心にしみる演技。言葉にできない何かが心に残る芝居。


だから舞台評も書けずに、その前に食べたビリヤニなんぞ投稿している馬鹿な私。舞台の後、冷泉さんたちに食事に誘われたのですが、ああ今思えばご一緒すれば良かったのです。

私は冷泉さん花村さんご夫妻のアダム・ランバート追っかけ海外旅の報告会を聴くのが好きでした。2016年7月30日にはバルト海の旅、2015年3月23日にはブタペストの報告会を、ミカフェートで楽しませていただきました。いつかお二人のような粋な旅ができる大人になりたいと毎回思ったのです





 







2015年の81日には、沼袋の稽古場で、冷泉さんの一人語りを聴きました。

弁天山美家古寿司のシャリ炊き兼さんの切ない昭和話。
やはり言葉が見つからず、その時の月や喫茶店「猫丸」について書いている私。





すみだ北斎美術館についても、冷泉さんは開館準備の時から多大なご協力をしてくださいました。

2015411日の開館準備イベントで演じられた冷泉さんのひとり語り「応為と北斎」の味わい深さは、今でも忘れられません。これから、もっとたくさんの方に聴いていただきたかった。

そして、同日のイベントでパフォーマンスを演じた冷泉さんの劇団の教え子の中から、今ではすっかりおなじみ、日本初の学芸人「葛飾ぎょろめ・ふとめ」ちゃんが誕生するのです。



冷泉さんが出演された映画「KANO1931海の向こうの甲子園」のことも忘れられません。

日本統治下の1931年、台湾から甲子園大会に出場した嘉農こと嘉義農林学校の野球部の努力を描いた実話です。その時興奮気味に書いた「ああ、あっという間の3時間。途中から涙がこぼれっぱなし。この映画を見ないのは、人生の損失であるとさえ言っておきましょう。」という気持ちは、今も変わっていません。

まだご覧になっていない方は、ぜひご覧になってください。


公式サイト
http://kano1931.com/

監督インタビュー
http://eiga.com/news/20141202/3/


 



芸能界とは無縁の私ですが、華やかな
FMG60周年記念パーティにお招きいただいて聴いた冷泉さんのライブも忘れられません。渋い朗読に感激した夜には、冷泉さんが演じた詩をご紹介しています。




2013
年の夏には、冷泉さんの劇団でチェーホフ「かもめ」の公演があって、家族で鑑賞いたしました。それも、わが墨田区のアサヒビールのホールにて。

公演に先立ち、けいこ場として鈴木興産すみだパークスタジオをご紹介したところ、大変気に入ってくださいました。もちろん、ささやカフェも。

公演の時に久米繊維で作っていただいた「かもめ」のTシャツは、今も私の宝物です。






2012
年夏に、下北沢駅前劇場で見た冷泉さん作・演出、満員御礼のお芝居「愛こそすべて All You Need Is Love.」も面白かった。

お芝居に先立ち、美しい主演女優、小橋めぐみさんはじめ劇団員の方々を、ディープな墨田区にご案内したこともあったので、舞台を眺めながら、ちょっと不思議な感じでありました。




冷泉さんと花村さんは、週末、東京を抜け出し、群馬で田園生活を楽しまれていました。


そこで、おすすめの高崎の洋食屋さんを教えていただき、私も行ってビックリ。今では高崎に行ったら必ず寄りたいお店になりました



最後に、お二人の素敵な笑顔の写真を。2012年7月14日に、小布施の図書館まちとしょテラソに居るときに、どこかから私を呼ぶ声がして、振り向くと、冷泉さんと花村さんでした。

思えば、不思議なご縁。もともとは花村さんとの出会いが先でしたが、冷泉さんと出会ったおかげで、どれだけ世界が広がったかしれません。




冷泉さん、本当にありがとうございました。どうぞ安らかに。

天国でも楽しいお芝居や歌に興じてください。

合掌