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2009年08月15日(土)更新

大地の芸術祭2009【越後妻有アートトリエンナーレ】3



大地の芸術祭2009【 越後妻有アートトリエンナーレ】では
とにかくおいしいものにたくさん出会えるのです

空気が美味しくて、わき水が美味しくて、
何といってもお米が美味しい。だって魚沼ですから。

そして、さりげなく地元のおばちゃんに振る舞われる
漬け物やお茶の美味しいこと。おいしいこと。

もちろん、へぎそばもお忘れなく。

第三日めは、3年前にパスした松代地区の作品に出会えました。

さて「今日のお気に入り3作」は...

作品番号 : 236 目を凝らし耳を澄ます
 谷山恭子さん【日本】

 里山の奥深く水をたたえる伝説の鏡が池
 そのまわりに、キラキラ輝く村人の言葉
 にいがたの美しい青空を映すのです


作品番号 : 176 ツマリ楽園
 名古屋工業大学 伊藤孝紀研究室【日本】

 谷間の坂道に、ちっちゃな白い家が並びます
 ところどころに、ちっちゃな白い人も並びます
 視線と視点を変えれば巨大な楽園が見えてきます


作品番号 : 144 石と花
 ペルラ・クラウセさん【メキシコ】

 家の中は、小さな石と花に征服されていました
 おそらく、どこかから飛来した隕石に付着した種が
 花開いたのでしょう。それが今じわじわ外に


 ▼大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ」
  http://www.echigo-tsumari.jp/2009/


久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@amazon.co.jp
ブログ起業論講師@明治大学商学部

2009年08月14日(金)更新

大地の芸術祭2009【越後妻有アートトリエンナーレ】2



大地の芸術祭2009【 越後妻有アートトリエンナーレ】の
楽しみのひとつはパスポートにスタンプを集めること

300の空欄を、青と赤の「祭」スタンプで埋め尽くすのは難行苦行
4日間廻りに廻っても、半分に届かないありさま....

かつてポケモンスタンプラリーを完全制覇した血が騒ぐのは
四国八十八ヶ所巡りに熱中した祖父母のDNAのなせるわざでしょうか。

第二日めは、松之山地区の作品を中心に見て回ったのです。

さてあえて「今日のお気に入り3作」を選ぶなら...

作品番号 : 90 津南のためのインスタレーション―つながり― 
 瀧澤 潔さん【日本】

 Tシャツを生業とする私には、忘れ去られた廃屋で
 着古されたTシャツが美しいあかりに生まれ変わった姿に
 心動かされないはずがありません。


作品番号 : 233 上鰕池名画館
 大成哲雄さん/ 竹内美紀子さん【日本】

 絵画ファンなら、思わず微笑む名画を超える名画の数々
 名画に登場する主人公は、モデルでも作家でもなく
 この地で暮らす素朴にして笑顔が素敵な人たちなのです。


作品番号 : 230 坪野フィールドパーク・龍頭
 岩間 賢さん【日本】

 長靴に履き替えて棚田のぬかるみに入っていく喜び
 本当ならば、どろんこプールのイベントに参加して
 見知らぬ子供たちと泥だらけになりたかった


 ▼大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ」
  http://www.echigo-tsumari.jp/2009/


久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@amazon.co.jp
ブログ起業論講師@明治大学商学部

2009年08月13日(木)更新

大地の芸術祭2009【越後妻有アートトリエンナーレ】1



はじめて訪ねたのに、なぜか懐かしく感じる
棚田や里山...日本の原風景で開かれ

はじめて遭ったのに、どこまでも笑顔が嬉しい
地元のひとたち...日本の古きよき暮らしに触れ

はじめて目にしたのに、理屈なく驚いたり笑ったりできる
現代アート作品...日本人のこころと響きあう

そんな、日本で一番美しいアートイベントのひとつ
大地の芸術祭2009【 越後妻有アートトリエンナーレ】を
体感していない人は、ぜひぜひぜひぜひお出かけを

3年前の感動が、最初の作品でいきなりよみがえりました。
第一日めは、中里と津南地区 の作品を見て回ったのです。

どれも心揺さぶられる作品ばかりですが

あえて、今回の新作の中から
「今日のお気に入り3作」を選ぶなら...

作品番号 : 132 清津峡トンネル美術館
 山本浩二さん【日本】

 清津峡トンネルを奥まで進んで、その驚くべき悠久の歴史と
 都会人の創造を超えた激しい四季の姿を見た後で、
 時を超えた作品群に出会うと感動もひとしお


作品番号 : 128 大地のグルグル―2009tomato―
 芝 裕子さん【日本】

 クリスマシューズさんの名作「中里のかかし」の中に
 ぐるぐる螺旋のトマト畑...そこからもぎって食べると
 ああ、このトマトはひなたと愛情と絆の味


作品番号 : 101 私たちのための庭園
 ステファン・バンツさん【スイス】

 河岸段丘を見渡すスキー場をひたすらのぼった山頂
 やまもじプロジェクトの裏側に見える夢の景色。
 「君のためにあの花を植えたんだ」とプロポーズされたい


さて、その作品はどれでしょう。

公式webサイトで探す前に
私のYouTubeで見つけてみてくださいね


 ▼大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ」
  http://www.echigo-tsumari.jp/2009/


久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
グリーン電力×オーガニックコットン×アート@amazon.co.jp
ブログ起業論講師@明治大学商学部

2009年08月06日(木)更新

「知研」久恒 啓一先生と八木 哲郎先生が知的生産技術の取材でご来社

今日は緊張する取材で胸が高鳴りました。



NPO法人 知的生産の技術研究会 (知研)
八木 哲郎前理事長久恒 啓一理事長がご来社され
私の拙い知的生産の技術についてインタビューを受けたのです。



知研は、数々の名著で知られる梅棹 忠夫先生を顧問に、
八木先生が設立された研究会で、私も何度も参加させていただきました。

きっと「わたしの知的生産技術」という
知研発のベストセラーをご存知の方も多いでしょう。

その続編?が企画されていて、
私が敬愛する大先生の中に、およそ場違いな私が
半ば異物として混入されるそうで怖いのです。

両先生のすごさを改めて思い知ったのは、
この取材のことが、直後にブログで紹介されていることです。

 ▼久恒先生のブログ
  http://d.hatena.ne.jp/k-hisatune/20090805

 ▼八木先生のブログ
  http://plaza.rakuten.co.jp/gendaiturezure/diary/200908070


その本のことは、いずれ刊行される時に
また、ご案内させていただくとして...

本日は、八木先生、久恒先生からいただいた
素晴らしいご著書「天津の日本少年」「志」を
ご紹介いたしましょう。



天津の日本少年  八木 哲郎 (著)

戦時下の天津の日本租界で日本の商社マンの子として育った
著者の少年時代の回想。少年の心に映った日本人、中国人、朝鮮人の
微妙な葛藤も真摯に描く。真実の物語。

私の心に残ったのは...
敗戦引き揚げ時に、お父さんと交わした最後の言葉

「元気でな、パパとママもそのうち元気になって
 あとから行くから、会社の人の言うことをよく聞いて
 先に日本に帰りなさい。」




KOKOROZASHI 志  久恒 啓一 (著)

自ら志を立て、志を育み、志を磨き、「私の仕事」を
高いレベルで遂行していった人々が語る珠玉の名言。
それは、時空を超えて私たちに勇気と元気を与えてくれる。
何が彼らを動かしたのか。上杉謙信から松井秀喜まで偉業を
なしとげた人々に、今こそ学べ。読んで、偉人たちに会いに行こう!
全国人物記念館ガイド付き。

どれもこれも刺さる言葉ですが、

「一事を必ず成さんと思はば、
 他の事のヤブルルをも傷むべからず、
 人の嘲りをも恥づべからず。
 万事に換えずしては、
 一の大事に成るべからず
           (吉田兼好)」

 そして久恒先生の読み替えは...

 「選択せよ、
  排除せよ、
  そして
  キリでもみ込むように一点に集中せよ


あ、お二人の敬愛する先生に
サインをいただくのを忘れてしまいました。

残念。

それから、何といっても嬉しかったことは、
大学ゼミの恩師 平野 絢子先生のお話をしたら、
両先生が、恩師の慧眼に感激してくださったことです。

いちはやく中国の経済改革の成功を確信し
経済開放後第一回人民日報招聘教授となった平野先生は、
そればかりか、こんな教えを授けてくれました。

「本来の計画経済は、POSシステムから川上の原材料予測に
 連なる高度なコンピューターネットワークを前提としている
 =客体」

「合わせて、効率よりも効益を求め、多くのものを欲しない
 人たち(今の言葉で言うなら社会起業家)が増えることも
 前提となる=主体」

「最終的に、最大の金融資本所有者が年金基金=労働者となり
 運用のパフォーマンスのみならず、効益性(社会性)を求めれば、
 革命がなくとも社会は変わる=客体×主体」

2年間シャワーのように言葉を浴びた教え子のはしくれ...私も
ようやく今になってこうした言葉にこめられた
深い意味の一端を理解できるようになったのです。

自分の恩師が、尊敬する先生方にほめられる嬉しさ
恩師のすごさを伝えるお手伝いができた嬉しさに
初めて気づいた一日でした。


 ▼NPO法人 知的生産の技術研究会 (知研)
  http://tiken.org/

2009年08月04日(火)更新

8/9 13:00~おぶせTシャツ畑で高橋里江先生がワークショップ



今年も、町おこしのお手本として知られる長野県小布施町で
おぶせTシャツ畑が開催されます。

これは、セーラ・マリ・カミングスさんと小布施を取材して
街と人の魅力にほれ込んだあげく、
勢いあまって東京から家族で移住してしまった
花井 裕一郎さんの妄想から始まったプロジェクト。

made in ObuseのTシャツを作るべく自分の畑に種を蒔き
町中の野道にTシャツをはためかせるべくアート展と
10年がかりで実現しようと、
まずは、花井さんが自分の畑から始めたのです。

今年も....

8/9 13:00~ おぶせTシャツ畑で
Tシャツワークショップが開催されます。

おととしご相談を受けて以来、私も毎年参加して、
今年は審査委員長もつとめます。(昨年の様子はこちら




そうそう、花井さんは、このたび新しく完成した
小布施町立図書館「まちとしょテラソ」
館長さんにも就任されました。おめでとうございます。




そして、このプロジェクトに共感してくださった
書道家の高橋 里江先生が、今年は「花」をテーマに
Tシャツワークショップを開いてくださることになりました。




嬉しいことに、先日、私の講演を聞いてくださった
ストリートリサーチの鬼 小山 隆さんも
おぶせTシャツ畑と高橋 里江先生のワークショップに感動して
素敵な記事でご紹介してくださったのです。


このワークショップには、誰でも参加できますので
ご希望の方は、WEBサイトから申し込んでくださいね。

小布施は、古い町並みも葛飾北斎&中島千波アートも
美味しいお酒、栗おこわ、蕎麦も楽しめる
素晴らしいところです。

ぜひ、今度日曜日の昼下がりには
おぶせTシャツ畑でお会いしましょう。


 ▼おぶせTシャツ畑
  http://www.t-obuse.com/
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