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オーガニックコットンなど厳選素材で謹製した最高級国産Tシャツに世界で1枚のプリントを!老舗メーカー三代目の第二創業記
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社会貢献支援財団の視察で、一二三日本語教室を訪ねました。鬼一二三さんは1995年よりアンコールワット遺跡への玄関口シェムリアップ州で日本語教室及び図書館を開き、日本とカンボジアの交流事業を続けています。
きっかけは、元のご主人がJICAにおつとめでカンボジア勤務となり、急遽、日本語教師になるように言われたこと。その後、ご主人とは離縁されますが、その後もカンボジアひとり残って、日本語教室を続けられています。
お手元にあるのは、鬼さんが作られた教科書「日本語ガイドの基礎知識」。この教科書が画期的なのは、フリガナ(ルビ)が上ではなく下に書いてあること。そうすると、下敷きなどを教科書に重ねて、下にずらしながら=答え合わせをしながら、効率的に勉強ができるのです。
▼一二三日本語教室とは
「一二三日本語教室」は世界遺産アンコールワットの在る観光地シェムリアップ州に位置し、月~金曜の午前5時~午後10時、入門~上級各レベルの日本語クラスを担当しております。 学習者の目的は主に日本語習得により観光業に携わること、日系NGO等へ就職することですが、近年日本への留学を目指す学習者も出て来ております。学習者は20歳前後の高・大学生を中心に、社会人、日本人配偶者や日系子女等3歳~40歳と幅広い年齢層の人々で、皆其々の目的に向かって熱心に学んでおります。 日本語ガイド研修・日本語能力試験対策・スピーチコンテスト出場者訓練等の短期集中コースも随時開講致しております。 昨今の学習者増加、職業別・幼児クラス等のニーズへの対応策とし、新校舎建設事業支援を行っております
http://www.ijci.net/p/blog-page_86.html
一二三日本語教室の教育スタイルは、学校というよりも、むしろ私塾。鬼 一ニ三さんは、先生というよりお母さんでした。
20日で10ドルという低価格で、来られる時間にやってくる学生たち。家族や親戚を大切にするので、家の手伝いもあり、フルタイムは難しい子供たちも多いからです。また、突然、来なくなる学生もいるそうです。気がつけば、どこかに就職していたりする。そして、突然、復帰したりする。日本流で言えば「不義理」となりますが、カンボジアでは当たり前。そんな時でも、鬼先生は受け入れるそうです。
ここにいるのは、何年も学んでいて、スピーチコンテストにも入賞する優秀な教え子たち。絆プロジェクトで東北の被災地を訪ねてくれた学生や、日本での留学や就職を夢見る学生もいます。
ここにも学生たちの川柳が張り出されていました。鬼 一二三先生は、夢を持てばかなうと、書き初めや川柳で夢を言葉にすることを推奨されているそうです。印象に残った川柳をいくつかご紹介しましょう。
カンボジア いつまでもずっと いたいです
こいびとが なければいきる いみはない
がんばれば 成功するぞ 何事も
わたしには どこでも だれでも せんせいだ
べんきょうは としをとっても おわらない
けいけんに かねとがくもん ひつようだ
きょういくは 国の心に なるべきだ
うそみたい 日本語うまく なってきた
金持ちも 私の心は 買えないわ
ゆめきぼう しあわせになる ちかみちだ
https://fbcdn-sphotos-c-a.akamaihd.net/hphotos-ak-frc3/t1/p403x403/1662057_10152246006644648_753661932_n.jpg
鬼 一二三先生は、才能あるカンボジアの若者=教え子たちが、日本の大学に留学したり就職することを、とても嬉しそうに話されます。同席した「知恵熱くん(みんなあだ名で呼び合います)」の日本語も秀逸でした。絆プロジェクトで日本に行ったこともあるのです。いつか日本に留学して、私の明治大学の講義にも参加してもらいたいものです!
https://fbcdn-sphotos-a-a.akamaihd.net/hphotos-ak-ash3/t1/p526x296/1939880_10152246010704648_1624824636_n.jpg
最初に校舎を目にした時は驚きました。見てください。実は、予算の関係で、まだ校舎は建築途上なのです。20日10ドルの授業料で、それも住み込みの学生まで養ったり、進学の支援をしたりで、なかなか建築は進みません。教育は、校舎よりも先生や先輩が大切です。それでも、いつか篤志家のみなさんや立身出世した教え子の寄付で、立派な校舎が建つ日が来ることを祈っております。
▼一二三日本語教室
http://www.ijci.net/p/blog-page_86.html
私たちのクルマが到着するのを見ると、子供たちが駆け出してきてくれました。こんなに目がキラキラした子供たちに歓迎してもらえるとは思いませんでした。なぜなら、ここは孤児院だからです。
ここカンボジアでは、悲惨な内戦で家族を失った子どもだけではなく、貧しさや親の無責任から捨てられる子どもも少なくありません。そんな子供たちを一人でも救おうと、僧侶の内田 弘慈さんと、園長のソリカさんが力を合わせて、この孤児院を作り守っているのです。
「ここにいる45人の子供を、大人にして助けて行きたい。私が倒れるまでがんばりたい」
ソリカさんは、園長というより子供たちのお母さんでした。500人近い孤児たちを守り育ててきました。
「田舎には大変な子供がいっぱい。井戸掘りも行く。お水が一番大事」
内田 弘慈さんが始めた井戸掘りは、既に810本にものぼり、1000人もの貧しい田舎の子供たちを助けたのです。
「ポルポト内戦の時、自分も助けられたから、もっと自分も助けたい」
その一心で、内田さんが病気で倒れ、車いすの生活となった後も、引き継いで続けているのです。(手前左側が内田さん)
カンボジアの田舎の子供たちは貧しく、教育が受けられません。日本のように年齢で学年が決まるわけではなく、12歳でも小学1年生の子がいるのです。田舎では生活できないため、親は他の国に出稼ぎに行きます。中には、帰って来ない親もいます。おじいちゃん、おばあちゃんは年を取ると子供たちを預かれなくなってしまいます。やがては、どろぼうになってしまうこともあるのです。
「子供たちの夢は日本語ガイド、ドクター、日本の会社につとめること」
注)カンボジアの学校は、午前、午後に分かれているので、
写真には全員は映っていません。
だるま愛育園で現在暮らす子供たちは45人。3歳から21歳までいるそうです。お兄ちゃんお姉ちゃんが、小さな子供たちの面倒を見たり、目標になったりするのです。
学校の勉強だけでなく、将来の夢に合わせて、日本語やITの勉強をしたり、伝統芸能などの習得も応援しています。
ガムランの演奏も聴かせていただきました。彼女は、日本語も堪能で、今春、福岡でインターンをするそうです。
園長のソリカさんは、こうして子供たちが夢をかなえていくこと、家族を作って訪ねてくれることが、何より幸せだそうです。
どうです? この自信に満ちた顔。凛としたたたずまい。
子供たち全員の歓迎の歌はかわいらしく、一緒に輪になって踊った歌も楽しかったのですが、このレベルの高い舞踊に驚きました。
カンボジアの民族舞踊を愛し、生徒にも稽古の機会を提供している、山本日本語教育センター山本校長も、彼女たちの踊りを褒めていました。
ただ日本語を学ぶのではなく、地元の文化も継承して欲しいのです。
だるま愛育園には、子供たちが手しごとで作った商品を、自ら販売する、小さな工房ショップもあります。
私たちは、おすすめのカシューナッツをお土産に買いましたが、こんな笑顔に囲まれて買い物をすると、なんだか幸せな気分。
だるま愛育園を応援する「カンボジアこどもスマイル」のホームページでも、現在は2商品だけですが販売しています。私も現地で買いそびれたハッピーブレスレット(10本セット2000円)を買おうかな。
▼ようこそ、DARUMA SHOP へ!
カンボジア孤児院だるま愛育園の自活、そしてそこに暮らす約55名の子ども達が将来自立できる力をつけるサポートをするために、ここにDARUMA SHOP をオープンしました。
だるまの子ども達が一生懸命手作りしたものを中心に扱っています。
(子ども達手作り商品はmade by daruma表示)
商品としては、まだまだ立派なものではないかもしれません。
しかし、夢へ向かっての行動をサポートするフェアトレードとしてあたたかく見守り、子どもたちのぬくもりを感じられる作品を気に入って頂ければと思っています。
お買いものすることで、彼らの夢を実現するお手伝いができます。
売上は、子どもたちに最大限還元されるよう使われます。
http://www.ccsmile.net/shop.php
▼社会貢献表彰「だるま愛育園 内田 弘慈さん」
http://www.fesco.or.jp/winner/h20/225.php
▼NETIBニュース 孤児448名を送り出す、だるま愛育園
http://www.data-max.co.jp/2013/09/27/448_dm1806_4.html
▼だるま愛育園。日本での応援窓口
http://www.ccsmile.net/
教室に入った瞬間、私たちは明るい笑顔とあいさつで迎えられました。生徒のみなさんは、22~23歳の方が多いとのことでしたが、まるで高校生のように元気で若々しく見えます。
山本日本語教育センターは、山本宗夫さんの志で、悲惨な内戦後の1996年に設立されました。これまで、カンボジアで日本語を学びたいという若者たちを無料で教育して、もうすぐ卒業生は500名になろうとしています。その卒業生の9割は、日本語ガイドや、ホテルや日系企業勤務など、日本語で生計を立てているそうです。
ラジオコマーシャルや高校内に掲載されたポスターなどを見て、毎年50名ほどが入学し、最初5ヶ月の予科、グループ経営の旅行代理店やゲストハウスでインターン2~3ヶ月×その後1年の本科を経て、卒業となります。
お会いした生徒のみなさんに聴きますと、日本で行きたいところは、圧倒的に東京が多く、中には北海道で雪が見たいという方もいらっしゃいました。日本のアニメやマンガが好きで、ドラえもんや、名探偵コナンが人気、ご当地の景色に宮崎駿監督がインスパイアされた「天空の城ラピュタ」も、もちろん見ているのです。
学校の廊下には、学生たちが作った川柳が飾られていました。これが実に面白く、当世カンボジア若者気質を表しているのです。
けしょう好き でも使い方 わかりません
前大へん 今がんばって 後で楽
顔を見て せいかくがいいか わかりません
前びじん けっこんしたら おばさんに
男せいの あいはずっとじゃ ありません
女せいなら きれいすぎると あぶないね
どうです?面白いでしょう
画像を拡大して楽しんでみてください!
山本 宗夫さんは、もともと旅行代理店の経営者でした。カンボジアの内戦の後、日本語を話せる現地の人がほとんどいないことから、日本語学校を作りました。そして、現地では、旅行代理店、ゲストハウス、土産物店、マッサージセンター、トゥクトゥク(バイクのタクシー)などを経営して、卒業生たちの雇用先も作りました。
昨年は、年の半分をカンボジアで過ごし、ゲストハウスや社員寮の隣りに住んでいます。そして、その隣りは...なんと、社員向けの託児所なのです。カンボジアはご主人が働いていないケースなども多いそうで、子育てで働けない女性社員のために用意しているそうです。
山本さんは80歳を過ぎていますが、元気の秘密は、きっとこのかわいいカンボジアの社員の子供たち、まるでお孫さんたちに囲まれているからでしょう。
この子たちの笑顔に、カンボジアと日本の未来が象徴されているのです。
お母さんたちの背中を見て、山本校長の笑顔を見て、日本語ガイドになりたい、日系企業で働きたい、そんな若者たちが育っていくと思うのです。
社会貢献支援財団の表彰推薦文にもあります通り、山本校長は、旅行代理店や学校運営の後継者を、卒業生の現地スタッフたちに任せると決断されました。
山本学校の後継者は、若き事務長 ボッ・ダピセイさんです。ダピセイさんは、現在、カンボジアの若者たちが「未来の夢を持てずに短期志向になっている」ことを憂いて、夢を持てる人たちを育てたいとのこと。お忙しく働かれていますが、もし時間があったら、友人と遺跡めぐりをして朝陽や夕陽を見るそうです。ふるさとの美しさを愛するダピセイさんのことですから、きっと素晴らしい日本語ガイドを育ててくださるでしょう。
山本さんに「お子さんを後継者にしないのですか?」と質問しますと「父親と違う仕事をしなさい」という教育方針だったとのこと。
苦労して育て上げた会社も学校も、ご子息に譲らず、現地で育てた若いスタッフに任せるという山本宗夫さんの英断に感服したのです。
◎山本日本語教育センター(カンボジア)
1996 年にカンボジアのシェムリアップで、長い内戦により疲弊した同国の復興に役立てるため、観光に訪れる日本人相手に仕事が出来てカンボジア人の経済的自立が図れるように、同国と日本の友好を深める目的で、
代表者の山本さんが私費を投じて設立した日本語教育センター。約 60 名の学生が学んでおり、卒業生は JHC(カンボジア現地手配専門会社)のツアーガイドやホテルマンになるなど、培った日本語を活かしている。同
センターは「山本学校」と呼ばれ親しまれており、現在は山本さんも運営に携っているが、ゆくゆくは現地に運営を任せたいと考えている。
▼社会貢献支援財団webより
http://www.fesco.or.jp/doc/winner_h25_profile_4.pdf
▼山本さんの旅行会社
http://www.angkor-tour.com/index.html
▼山本日本語学校
http://www.angkor-tour.com/jhc/yamamoto/index.html
▼山本日本語学校を紹介したブログ
http://hanako61.at.webry.info/201307/article_6.html
2014年02月25日(火)更新
【カンボジア視察4】鬼 一二三日本語教室
社会貢献支援財団の視察で、一二三日本語教室を訪ねました。鬼一二三さんは1995年よりアンコールワット遺跡への玄関口シェムリアップ州で日本語教室及び図書館を開き、日本とカンボジアの交流事業を続けています。
きっかけは、元のご主人がJICAにおつとめでカンボジア勤務となり、急遽、日本語教師になるように言われたこと。その後、ご主人とは離縁されますが、その後もカンボジアひとり残って、日本語教室を続けられています。
お手元にあるのは、鬼さんが作られた教科書「日本語ガイドの基礎知識」。この教科書が画期的なのは、フリガナ(ルビ)が上ではなく下に書いてあること。そうすると、下敷きなどを教科書に重ねて、下にずらしながら=答え合わせをしながら、効率的に勉強ができるのです。
▼一二三日本語教室とは
「一二三日本語教室」は世界遺産アンコールワットの在る観光地シェムリアップ州に位置し、月~金曜の午前5時~午後10時、入門~上級各レベルの日本語クラスを担当しております。 学習者の目的は主に日本語習得により観光業に携わること、日系NGO等へ就職することですが、近年日本への留学を目指す学習者も出て来ております。学習者は20歳前後の高・大学生を中心に、社会人、日本人配偶者や日系子女等3歳~40歳と幅広い年齢層の人々で、皆其々の目的に向かって熱心に学んでおります。 日本語ガイド研修・日本語能力試験対策・スピーチコンテスト出場者訓練等の短期集中コースも随時開講致しております。 昨今の学習者増加、職業別・幼児クラス等のニーズへの対応策とし、新校舎建設事業支援を行っております
http://www.ijci.net/p/blog-page_86.html
一二三日本語教室の教育スタイルは、学校というよりも、むしろ私塾。鬼 一ニ三さんは、先生というよりお母さんでした。
20日で10ドルという低価格で、来られる時間にやってくる学生たち。家族や親戚を大切にするので、家の手伝いもあり、フルタイムは難しい子供たちも多いからです。また、突然、来なくなる学生もいるそうです。気がつけば、どこかに就職していたりする。そして、突然、復帰したりする。日本流で言えば「不義理」となりますが、カンボジアでは当たり前。そんな時でも、鬼先生は受け入れるそうです。
ここにいるのは、何年も学んでいて、スピーチコンテストにも入賞する優秀な教え子たち。絆プロジェクトで東北の被災地を訪ねてくれた学生や、日本での留学や就職を夢見る学生もいます。
ここにも学生たちの川柳が張り出されていました。鬼 一二三先生は、夢を持てばかなうと、書き初めや川柳で夢を言葉にすることを推奨されているそうです。印象に残った川柳をいくつかご紹介しましょう。
カンボジア いつまでもずっと いたいです
こいびとが なければいきる いみはない
がんばれば 成功するぞ 何事も
わたしには どこでも だれでも せんせいだ
べんきょうは としをとっても おわらない
けいけんに かねとがくもん ひつようだ
きょういくは 国の心に なるべきだ
うそみたい 日本語うまく なってきた
金持ちも 私の心は 買えないわ
ゆめきぼう しあわせになる ちかみちだ
https://fbcdn-sphotos-c-a.akamaihd.net/hphotos-ak-frc3/t1/p403x403/1662057_10152246006644648_753661932_n.jpg
鬼 一二三先生は、才能あるカンボジアの若者=教え子たちが、日本の大学に留学したり就職することを、とても嬉しそうに話されます。同席した「知恵熱くん(みんなあだ名で呼び合います)」の日本語も秀逸でした。絆プロジェクトで日本に行ったこともあるのです。いつか日本に留学して、私の明治大学の講義にも参加してもらいたいものです!
https://fbcdn-sphotos-a-a.akamaihd.net/hphotos-ak-ash3/t1/p526x296/1939880_10152246010704648_1624824636_n.jpg
最初に校舎を目にした時は驚きました。見てください。実は、予算の関係で、まだ校舎は建築途上なのです。20日10ドルの授業料で、それも住み込みの学生まで養ったり、進学の支援をしたりで、なかなか建築は進みません。教育は、校舎よりも先生や先輩が大切です。それでも、いつか篤志家のみなさんや立身出世した教え子の寄付で、立派な校舎が建つ日が来ることを祈っております。
▼一二三日本語教室
http://www.ijci.net/p/blog-page_86.html
2014年02月24日(月)更新
【カンボジア視察3】カンボジア孤児院だるま愛育園
私たちのクルマが到着するのを見ると、子供たちが駆け出してきてくれました。こんなに目がキラキラした子供たちに歓迎してもらえるとは思いませんでした。なぜなら、ここは孤児院だからです。
ここカンボジアでは、悲惨な内戦で家族を失った子どもだけではなく、貧しさや親の無責任から捨てられる子どもも少なくありません。そんな子供たちを一人でも救おうと、僧侶の内田 弘慈さんと、園長のソリカさんが力を合わせて、この孤児院を作り守っているのです。
「ここにいる45人の子供を、大人にして助けて行きたい。私が倒れるまでがんばりたい」
ソリカさんは、園長というより子供たちのお母さんでした。500人近い孤児たちを守り育ててきました。
「田舎には大変な子供がいっぱい。井戸掘りも行く。お水が一番大事」
内田 弘慈さんが始めた井戸掘りは、既に810本にものぼり、1000人もの貧しい田舎の子供たちを助けたのです。
「ポルポト内戦の時、自分も助けられたから、もっと自分も助けたい」
その一心で、内田さんが病気で倒れ、車いすの生活となった後も、引き継いで続けているのです。(手前左側が内田さん)
カンボジアの田舎の子供たちは貧しく、教育が受けられません。日本のように年齢で学年が決まるわけではなく、12歳でも小学1年生の子がいるのです。田舎では生活できないため、親は他の国に出稼ぎに行きます。中には、帰って来ない親もいます。おじいちゃん、おばあちゃんは年を取ると子供たちを預かれなくなってしまいます。やがては、どろぼうになってしまうこともあるのです。
「子供たちの夢は日本語ガイド、ドクター、日本の会社につとめること」
注)カンボジアの学校は、午前、午後に分かれているので、
写真には全員は映っていません。
だるま愛育園で現在暮らす子供たちは45人。3歳から21歳までいるそうです。お兄ちゃんお姉ちゃんが、小さな子供たちの面倒を見たり、目標になったりするのです。
学校の勉強だけでなく、将来の夢に合わせて、日本語やITの勉強をしたり、伝統芸能などの習得も応援しています。
ガムランの演奏も聴かせていただきました。彼女は、日本語も堪能で、今春、福岡でインターンをするそうです。
園長のソリカさんは、こうして子供たちが夢をかなえていくこと、家族を作って訪ねてくれることが、何より幸せだそうです。
どうです? この自信に満ちた顔。凛としたたたずまい。
子供たち全員の歓迎の歌はかわいらしく、一緒に輪になって踊った歌も楽しかったのですが、このレベルの高い舞踊に驚きました。
カンボジアの民族舞踊を愛し、生徒にも稽古の機会を提供している、山本日本語教育センター山本校長も、彼女たちの踊りを褒めていました。
ただ日本語を学ぶのではなく、地元の文化も継承して欲しいのです。
だるま愛育園には、子供たちが手しごとで作った商品を、自ら販売する、小さな工房ショップもあります。
私たちは、おすすめのカシューナッツをお土産に買いましたが、こんな笑顔に囲まれて買い物をすると、なんだか幸せな気分。
だるま愛育園を応援する「カンボジアこどもスマイル」のホームページでも、現在は2商品だけですが販売しています。私も現地で買いそびれたハッピーブレスレット(10本セット2000円)を買おうかな。
▼ようこそ、DARUMA SHOP へ!
カンボジア孤児院だるま愛育園の自活、そしてそこに暮らす約55名の子ども達が将来自立できる力をつけるサポートをするために、ここにDARUMA SHOP をオープンしました。
だるまの子ども達が一生懸命手作りしたものを中心に扱っています。
(子ども達手作り商品はmade by daruma表示)
商品としては、まだまだ立派なものではないかもしれません。
しかし、夢へ向かっての行動をサポートするフェアトレードとしてあたたかく見守り、子どもたちのぬくもりを感じられる作品を気に入って頂ければと思っています。
お買いものすることで、彼らの夢を実現するお手伝いができます。
売上は、子どもたちに最大限還元されるよう使われます。
http://www.ccsmile.net/shop.php
▼社会貢献表彰「だるま愛育園 内田 弘慈さん」
http://www.fesco.or.jp/winner/h20/225.php
▼NETIBニュース 孤児448名を送り出す、だるま愛育園
http://www.data-max.co.jp/2013/09/27/448_dm1806_4.html
▼だるま愛育園。日本での応援窓口
http://www.ccsmile.net/
2014年02月24日(月)更新
【カンボジア視察2】山本日本語教育センター
教室に入った瞬間、私たちは明るい笑顔とあいさつで迎えられました。生徒のみなさんは、22~23歳の方が多いとのことでしたが、まるで高校生のように元気で若々しく見えます。
山本日本語教育センターは、山本宗夫さんの志で、悲惨な内戦後の1996年に設立されました。これまで、カンボジアで日本語を学びたいという若者たちを無料で教育して、もうすぐ卒業生は500名になろうとしています。その卒業生の9割は、日本語ガイドや、ホテルや日系企業勤務など、日本語で生計を立てているそうです。
ラジオコマーシャルや高校内に掲載されたポスターなどを見て、毎年50名ほどが入学し、最初5ヶ月の予科、グループ経営の旅行代理店やゲストハウスでインターン2~3ヶ月×その後1年の本科を経て、卒業となります。
お会いした生徒のみなさんに聴きますと、日本で行きたいところは、圧倒的に東京が多く、中には北海道で雪が見たいという方もいらっしゃいました。日本のアニメやマンガが好きで、ドラえもんや、名探偵コナンが人気、ご当地の景色に宮崎駿監督がインスパイアされた「天空の城ラピュタ」も、もちろん見ているのです。
学校の廊下には、学生たちが作った川柳が飾られていました。これが実に面白く、当世カンボジア若者気質を表しているのです。
けしょう好き でも使い方 わかりません
前大へん 今がんばって 後で楽
顔を見て せいかくがいいか わかりません
前びじん けっこんしたら おばさんに
男せいの あいはずっとじゃ ありません
女せいなら きれいすぎると あぶないね
どうです?面白いでしょう
画像を拡大して楽しんでみてください!
山本 宗夫さんは、もともと旅行代理店の経営者でした。カンボジアの内戦の後、日本語を話せる現地の人がほとんどいないことから、日本語学校を作りました。そして、現地では、旅行代理店、ゲストハウス、土産物店、マッサージセンター、トゥクトゥク(バイクのタクシー)などを経営して、卒業生たちの雇用先も作りました。
昨年は、年の半分をカンボジアで過ごし、ゲストハウスや社員寮の隣りに住んでいます。そして、その隣りは...なんと、社員向けの託児所なのです。カンボジアはご主人が働いていないケースなども多いそうで、子育てで働けない女性社員のために用意しているそうです。
山本さんは80歳を過ぎていますが、元気の秘密は、きっとこのかわいいカンボジアの社員の子供たち、まるでお孫さんたちに囲まれているからでしょう。
この子たちの笑顔に、カンボジアと日本の未来が象徴されているのです。
お母さんたちの背中を見て、山本校長の笑顔を見て、日本語ガイドになりたい、日系企業で働きたい、そんな若者たちが育っていくと思うのです。
社会貢献支援財団の表彰推薦文にもあります通り、山本校長は、旅行代理店や学校運営の後継者を、卒業生の現地スタッフたちに任せると決断されました。
山本学校の後継者は、若き事務長 ボッ・ダピセイさんです。ダピセイさんは、現在、カンボジアの若者たちが「未来の夢を持てずに短期志向になっている」ことを憂いて、夢を持てる人たちを育てたいとのこと。お忙しく働かれていますが、もし時間があったら、友人と遺跡めぐりをして朝陽や夕陽を見るそうです。ふるさとの美しさを愛するダピセイさんのことですから、きっと素晴らしい日本語ガイドを育ててくださるでしょう。
山本さんに「お子さんを後継者にしないのですか?」と質問しますと「父親と違う仕事をしなさい」という教育方針だったとのこと。
苦労して育て上げた会社も学校も、ご子息に譲らず、現地で育てた若いスタッフに任せるという山本宗夫さんの英断に感服したのです。
◎山本日本語教育センター(カンボジア)
1996 年にカンボジアのシェムリアップで、長い内戦により疲弊した同国の復興に役立てるため、観光に訪れる日本人相手に仕事が出来てカンボジア人の経済的自立が図れるように、同国と日本の友好を深める目的で、
代表者の山本さんが私費を投じて設立した日本語教育センター。約 60 名の学生が学んでおり、卒業生は JHC(カンボジア現地手配専門会社)のツアーガイドやホテルマンになるなど、培った日本語を活かしている。同
センターは「山本学校」と呼ばれ親しまれており、現在は山本さんも運営に携っているが、ゆくゆくは現地に運営を任せたいと考えている。
▼社会貢献支援財団webより
http://www.fesco.or.jp/doc/winner_h25_profile_4.pdf
▼山本さんの旅行会社
http://www.angkor-tour.com/index.html
▼山本日本語学校
http://www.angkor-tour.com/jhc/yamamoto/index.html
▼山本日本語学校を紹介したブログ
http://hanako61.at.webry.info/201307/article_6.html
2014年02月21日(金)更新
【カンボジア視察1】大武健一郎先生と社会貢献支援財団の表彰者に会いに行く
深夜、羽田を飛び立ち、社会貢献支援財団 理事としてのミッションで、カンボジアへ。社会貢献者として表彰された山本日本語学校・だるま愛育園の孤児院などを訪ねます。ガイドは、現地の社会起業家を3回にわたり訪ねている財団事務局の池田直美さんです。
▼社会貢献支援財団
http://www.fesco.or.jp/
機中は、私にとって夢のような個人授業の場でした。今回の社会貢献支援財団のカンボジア視察は、大武健一郎先生と同行だったのです。深夜の搭乗から午前2時過ぎまで、そして早朝から...ずっとお隣で深いお話を聴かせていただけたのです。
▼大武健一郎先生のプロフィール
https://www.attax.co.jp/company/adviser/otake.html
東京都生まれ。1970年、東京大学卒業後、旧大蔵省に入り、主税局長、国税庁長官を歴任。35年間勤務のうち20年間を税に携わる。税制の企画立案と税務行政の両方を担当したという点で、他には例をみない税の専門家。また、日米租税条約を32年ぶりに全面改正したアメリカとのタフなネゴはあまりにも有名。現在、大塚ホールディングス(株)代表取締役副会長、TKC全国会筆頭副会長、関西大学経営審議会委員兼客員教授等を務める。日本の産業界の実体、経済政策にくわしいエコノミストとして評価が高い。現在はベトナムのハノイに日本語で複式簿記を普及するベトナム簿記普及推進協議会(NPO法人)を立ち上げ、ボランティア活動を行なっている。日本全国、最近はアジアをはじめ世界を飛びまわり、450カ所以上のものづくりの現場や工場を訪ね、経営者や従業員の人たちとの情報交換を趣味としている。大の日本酒好きで、国際会議などで「ジャパニーズ、サケ、チアーズ」と書いた法被を着て日本文化をPRする茶目っ気もある。日本酒造組合中央会青年協議会から「酒サムライ」の称号を授与されている
この大武先生のプロフィールを目にして、緊張しない人はいないでしょう。なにせ旧大蔵省主税局長→国税庁長官だった超エリートなのです。しかし私の印象は三たび変わりました。
1「大変!」という著書を拝読。後半の大胆な提言の数々に驚く
2 お会いした瞬間の笑顔。いつでも腰が低くて威張らないお人柄
3 一貫してライフワーク追究、省益より国益、アジア益、世界益を
大武健一郎先生の著者一覧
年の1/3は世界を飛び回っているという大武先生。私もこれからの目標がまたひとつ増えました。まずは墨田区をご案内しないと。
さて、これからのカンボジア視察が楽しみです。
▼社会貢献支援財団
http://www.fesco.or.jp/
機中は、私にとって夢のような個人授業の場でした。今回の社会貢献支援財団のカンボジア視察は、大武健一郎先生と同行だったのです。深夜の搭乗から午前2時過ぎまで、そして早朝から...ずっとお隣で深いお話を聴かせていただけたのです。
▼大武健一郎先生のプロフィール
https://www.attax.co.jp/company/adviser/otake.html
東京都生まれ。1970年、東京大学卒業後、旧大蔵省に入り、主税局長、国税庁長官を歴任。35年間勤務のうち20年間を税に携わる。税制の企画立案と税務行政の両方を担当したという点で、他には例をみない税の専門家。また、日米租税条約を32年ぶりに全面改正したアメリカとのタフなネゴはあまりにも有名。現在、大塚ホールディングス(株)代表取締役副会長、TKC全国会筆頭副会長、関西大学経営審議会委員兼客員教授等を務める。日本の産業界の実体、経済政策にくわしいエコノミストとして評価が高い。現在はベトナムのハノイに日本語で複式簿記を普及するベトナム簿記普及推進協議会(NPO法人)を立ち上げ、ボランティア活動を行なっている。日本全国、最近はアジアをはじめ世界を飛びまわり、450カ所以上のものづくりの現場や工場を訪ね、経営者や従業員の人たちとの情報交換を趣味としている。大の日本酒好きで、国際会議などで「ジャパニーズ、サケ、チアーズ」と書いた法被を着て日本文化をPRする茶目っ気もある。日本酒造組合中央会青年協議会から「酒サムライ」の称号を授与されている
この大武先生のプロフィールを目にして、緊張しない人はいないでしょう。なにせ旧大蔵省主税局長→国税庁長官だった超エリートなのです。しかし私の印象は三たび変わりました。
1「大変!」という著書を拝読。後半の大胆な提言の数々に驚く
2 お会いした瞬間の笑顔。いつでも腰が低くて威張らないお人柄
3 一貫してライフワーク追究、省益より国益、アジア益、世界益を
大武健一郎先生の著者一覧
年の1/3は世界を飛び回っているという大武先生。私もこれからの目標がまたひとつ増えました。まずは墨田区をご案内しないと。
さて、これからのカンボジア視察が楽しみです。
2014年02月07日(金)更新
【書評】わが師 橘川幸夫さんの新著「森を見る力」
わが師 橘川幸夫さんの新著「森を見る力」を読んだ。
第一印象から最後まで、ただただ「かっけえええ」。
なんて男前な文章なんだろう。
「こんな本が将来書きたい」と、橘川さんにメールしたら、
「正しいことよりも、かっこいいことが大事w」
そんな返信メールが返って来た。
やられた。
なぜ、橘川さんの言葉が「かっこいいのか」
そして「力がある」のか考えてみた。
1 本を読まない=誰かに影響されない
2 現場で体感したことだけ自分の言葉にする
3 意見に保険をかけないで、言い切る
4 右でも左でも上でも下でもない自分主義
5 自分が信じた仲間の言葉だけを信じる
6 波瀾万丈の人生と、百花繚乱の交遊関係
7 伝えるべき人に伝えたいという情熱と狂気
学生時代に、ドラッカーの「新しい現実」を
読んだ時のような明解さ。爽快さ。
もはや正しいかどうかさえ関係ない。
未来を見通すヴィジョナリーと心が通う喜び。
それこそがすべてである。
初めて橘川さんに出会った時に勧められた本
「企画書」を読んだ時を思い出した。
「この本には、自分がやりたいこと
自分がやるべきことが、既に全部書いてある」
そう感じて以来、橘川さんに押しかけ弟子のように、
一方的に慕ってついてきた。
その直観は間違いではなかった。
「森を見る力」を読んで、そう感じた。
最初は、心に刺さる言葉があったページに、
付箋を貼っていったのだが、途中でやめた。
ほとんど全部のページに
貼ることになってしまったからだ。
また、先日の「森を見る力」出版記念パーティで、
橘川さんの弟子のひとりが面白いことを言っていた。
この本の、どのページを開いても、
どんなに違うテーマであっても、話がつながると。
だから、この書評では、あえて
「かっこいい言葉」を引用するのも、
内容に触れるのもやめるとしよう。
もし、この本で何かを感じたら、
橘川さんに会うといい。
毎月のように会っていても、橘川さんは、
毎回、新しい知らないことを教えてくれる。
新しい人を紹介してくれる。
もちろん、私だって、人よりも新しいことに詳しいし、
多種多彩なキーパーソンに出会っているつもりだ。
それでも橘川さんには、かなわない。
そんな師匠がいる幸せ。
そんな師匠の本に驚き、悔しがる幸せ。
こうした幸せを知らないで、
人生を終える人も多いのだろう。
私は幸せ者である。
▼森を見る力
http://www.amazon.co.jp/dp/4794968388
第一印象から最後まで、ただただ「かっけえええ」。
なんて男前な文章なんだろう。
「こんな本が将来書きたい」と、橘川さんにメールしたら、
「正しいことよりも、かっこいいことが大事w」
そんな返信メールが返って来た。
やられた。
なぜ、橘川さんの言葉が「かっこいいのか」
そして「力がある」のか考えてみた。
1 本を読まない=誰かに影響されない
2 現場で体感したことだけ自分の言葉にする
3 意見に保険をかけないで、言い切る
4 右でも左でも上でも下でもない自分主義
5 自分が信じた仲間の言葉だけを信じる
6 波瀾万丈の人生と、百花繚乱の交遊関係
7 伝えるべき人に伝えたいという情熱と狂気
学生時代に、ドラッカーの「新しい現実」を
読んだ時のような明解さ。爽快さ。
もはや正しいかどうかさえ関係ない。
未来を見通すヴィジョナリーと心が通う喜び。
それこそがすべてである。
初めて橘川さんに出会った時に勧められた本
「企画書」を読んだ時を思い出した。
「この本には、自分がやりたいこと
自分がやるべきことが、既に全部書いてある」
そう感じて以来、橘川さんに押しかけ弟子のように、
一方的に慕ってついてきた。
その直観は間違いではなかった。
「森を見る力」を読んで、そう感じた。
最初は、心に刺さる言葉があったページに、
付箋を貼っていったのだが、途中でやめた。
ほとんど全部のページに
貼ることになってしまったからだ。
また、先日の「森を見る力」出版記念パーティで、
橘川さんの弟子のひとりが面白いことを言っていた。
この本の、どのページを開いても、
どんなに違うテーマであっても、話がつながると。
だから、この書評では、あえて
「かっこいい言葉」を引用するのも、
内容に触れるのもやめるとしよう。
もし、この本で何かを感じたら、
橘川さんに会うといい。
毎月のように会っていても、橘川さんは、
毎回、新しい知らないことを教えてくれる。
新しい人を紹介してくれる。
もちろん、私だって、人よりも新しいことに詳しいし、
多種多彩なキーパーソンに出会っているつもりだ。
それでも橘川さんには、かなわない。
そんな師匠がいる幸せ。
そんな師匠の本に驚き、悔しがる幸せ。
こうした幸せを知らないで、
人生を終える人も多いのだろう。
私は幸せ者である。
▼森を見る力
http://www.amazon.co.jp/dp/4794968388
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