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2008年01月01日(火)更新

お年賀ブログ「2008年久米繊維が目指す道」

祖母の喪中のため、新年のお目出度いご挨拶は
差し控えさせていただきますが....

縁者のみなさま、どうぞ、本年も引き続き
おつきあいのほどよろしくお願いいたします。



日本でこそ創りえるTシャツを世界へ、未来の子供たちへ

第二創業で掲げた「わが信条」を一堂心に刻んで、
今年も1年精進してまいります。

昨年は「日本でこそ創りえるTシャツ」として
私たちが追い求める商品とサービスの品質を、

1.機能品質 2.環境品質 3.文化品質

この3点に再定義いたしました。


■1 機能品質

 

 直接、肌に触れるTシャツでは、
 着心地こそが最も大切な機能だと考えます。

 日本いいもの再発見「Zekoo 」でご好評をいただいている
 色丸首では、日本の紡績技術の粋を集めた超長綿80番手双糸を
 脇に縫い目がなくストレスのない丸編み地に仕上げ、
 一枚一枚、手仕事で裁断して縫い上げました。

 また、今年3月の発売を目指して、かつて日本を席巻した
 スカイラインKen&MaryTシャツの完全復刻が計画されています。
 おそらくその素材に触れたら、これまでのTシャツに対する
 イメージを一新してくださる方もいらっしゃるでしょう。

 さらに、玉の肌石鹸さまがお創りなられたレディスTシャツも
 かつてない質感とフィット感を楽しんでいただけるはずです。

 今年は、特にレディスTシャツについて、
 独特の素朴な肌触りを誇るオーガニックコットンから、
 これまで高級海外ブランド御用達だった特別な素材まで、
 さまざまな味わいの定番をご用意できるはずです。

 こうした特別な素材を、ていねいな手仕事で仕上げた製品は、
 着るたびに味わいも愛着も増して、長く愛用していただけるはずです。
 この「エージング性能」も重要な機能品質でありましょう。


■2 環境品質

 

 21世紀の日本においては....

 たとえ、どんなに機能品質を極め、
 長く愛用していただける製品を作っても、
 地球環境に配慮しない素材や製法で作られた製品が、
 高い評価を受け続けることは難しいでしょう。

 私たちも、ISO14001環境マネジメントシステム認証後は、
 これまで続けてきた、天然素材による国内自社工場での手仕事に加えて、
 オーガニックコットン、グリーン電力証書、水性インクの使用など
 まずは、できることから環境品質を高める工夫を凝らしてまいりました。

 しかしながら、この10年間は、とにかく低価格志向で、
 安価な海外製品全盛となり環境品質は二の次という市場環境でした。
 それでも、この1~2年で状況は大きく変わりつつあります。

 例えば、パナソニックの人気カーナビStradaのプレゼント用Tシャツに、
 ありがちな海外製廉価品ではなくオーガニックコットン製品を
 ご採用いただけたことは、私たちにとって大きな喜びでした。

 また、富士フィルムイメージング様の「デザインガーデン」や
 カメラのキタムラグループ「約1300店舗」で楽しめる
 オリジナルTシャツ製作の特選素材のひとつとしても
 私たちのオーガニックコットン製品が選ばれました。

 その着心地のみならず、生成色にプリントされた
 カラー画像の自然な美しさと風合いにおいては
 オーがニックコットンの右に出る物がないからでしょう。
 
 さらに、昨年、ライブアース公式Tシャツとして好評価をいただいた
 しあわせのコットンボール=和綿Tシャツづくりのように
 大地の恵みと有機農法家が実践する「環のくらし」や
 職人の手仕事の素晴らしさを実感できるような
 参加型のワークショップを企画運営しながら、
 環境教育にも貢献してまいりたいと思います。


■3 文化品質

 

 日本でこそ創りえるTシャツを考える時に、
 文化品質抜きでは語ることはできません。

 現段階では、主に2つの文化品質を考えています。

 まず第一に、日本の伝統文化とポップカルチャーを
 その誇るべき和の精神と共にTシャツに乗せて世界に発信することです。

 100年あまり前のパリ万博で浮世絵や小紋など日本の大衆文化、
 =ジャポニズムが、欧州文化に大きな影響を与えたように、
 マンガ、アニメ、ゲーム、J-POPなどのポップカルチャーが
 今、ネオジャポニズムやジャパンクールと呼ばれて
 大きなうねりとなっています。

 例えばフランスでは、若年層までが普通に若い層までが、
 ZENという言葉を使うなど、日本人以上に日本的な精神に
 高い関心を持っているそうです。

 昨年暮れに、ルーブル美術館で開催された
 伝統あるサロンで、日本の少女マンガの草分け
 花村えい子先生の作品が特別賞を受賞し会員に推挙されました。

 そこでは花村えい子先生の代表作が
 久米繊維謹製のオーガニックコットンTシャツに
 美しくプリントされて高い評価をいただきました

 これまで私たちの製品をご愛用くださった
 麿紋、工房倭人、もののふのアーティストの作品も
 これまで以上に海外で高い評価を集めることでしょう。

 また、私たちのふるさとにして本拠地である
 墨田区が誇る葛飾北斎のアートと、その公募展の作品も
 今後世界に向けて、日本製の商品と合わせて
 発信されていくことでしょう。

 もう一つの文化品質とは、即ち、生活者自身が、
 デザインやTシャツ制作まで、積極的に参加して楽しむ、
 プロシューマー文化を広めることです。

 砂浜美術館のTシャツアート展は来年で20周年を迎え
 Tシャツアート展の輪は日本全国に広がることでしょう。

 おぶせTシャツ畑や、都立橘高校で実践されている
 Tシャツワークショップの楽しくも普遍性のあるノウハウも
 全国に広めていきたいと考えています。

 デザインガーデンやJMAAのような
 アーティストが集い発表し発売する仕組みも
 今後ますます盛んになるでしょう。

 心を込めた「ものづくり」にとどまらず、
 Tシャツを通じた楽しい「ことおこし」にも積極的に関わって、
 日本を「人の数だけTシャツ文化がある」特別な国にしたい
 と私たちは心から願っているののです。

 また、今年は、心あるNPO/NGOや個人、
 さらにはCSR活動に熱心な企業のための
 情報発信インフラである日本財団のCANPANに
 公益ショッピングモールが新設される
 記念すべき年でもあります。

 こうした、日本を明るく楽しくする人たち
 NPO/NGOの活動を応援するTシャツと
 文化事業を創造するのも私たちの目標なのです。




第二創業を三段跳びに例えるならば、
今年は、ホップの着地にあたる三年目です。

三年前は大言壮語に思えたことも、
小さな実績を地道に積み重ね
何より素晴らしい出会いに恵まれて
少しずつ形になりつつあります。

縁者のみなさまには、遅々たる歩みに
見えるかもしれませんが、
できることから一歩ずつ進めてまいります。

どうぞ今後とも引き続き
ご高導のほどよろしくお願い申し上げます。


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久 米 信 行 nobu.kume@nifty.com Profile>>http://nobukume.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■□□■□□■ 久米繊維工業(株) 代表取締役 http://T-galaxy.com/
■□□□□□■               http://kume.jp/
■■□□□■■ 国産Tシャツメーカー
■■□□□■■ ISO14001/GREEN電力/オーガニックコットン/IT経営百選
■■□□□■■ 創業1935年 久米繊維謹製 [色丸首][生成丸首][楽]
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〒130-0012 東京都墨田区太平3-9-6 T:03-3625-4188 F:03-3625-2695
>>錦糸町B食MAP http://www.t-galaxy.com/company/mbisyoku.htm
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メルマガ【縁尋奇妙メール】http://www.melonpan.net/mag.php?003030
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   公益【明大商学部講師】http://blog.canpan.info/meiji_venture/
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