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オーガニックコットンなど厳選素材で謹製した最高級国産Tシャツに世界で1枚のプリントを!老舗メーカー三代目の第二創業記
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2008年05月26日(月)更新
オーガニック繊維ひとすじ大正紡績 近藤健一さんの講演に感銘
本日、オーガニックコットン(無農薬有機栽培綿)の
世界では知らない人はいないという達人
大正紡績株式会社 取締役営業部長 近藤 健一さんの
ご講演をはじめて伺う好機がありました。
心から感銘、共感すると共に、大きな勇気をいただきました。
お会いするのは初めてでしたが、大正紡績の近藤さんは
私たちにとって大恩人なのです。
昨年、近藤さんに多大なご尽力をいただいて
5年がかりで育てた有機和綿が味わいのある綿糸になり
LIVE EARTHコンサートの公式Tシャツにも選ばれた
究極の和綿Tシャツが完成したのです。
近藤さんは、もともと大正紡績の親会社である倉敷紡績の
エンジニアとして、世界中で紡績工場を立ち上げる仕事に
従事されてきました。
しかし、1988年、ニューヨークタイムスに掲載された
昆虫学者サリー・フォックスさんの切実な訴えを読み、
実際に会いに行って、大きな転機が訪れます。
「枯れ葉剤によって昆虫が住めない社会になる。」
綿花畑では、生産や収穫の効率性を求めるために、
促進剤や枯れ葉剤などの農薬が大量に使われていたのです。
そして、サリーさんと一緒に綿花畑を回って、
大きな決意をされるのです。
「世界で尊敬される繊維産業になるためには
地球環境を守って行くことが大切である。
清らかな風土水で育った繊維に触れるうちに
人々お生き方も心も変わる。」
「これから先は、環境、安心、安全、トレーサビリティが
しっかりしているものがLOHASな生活者に選ばれる。
誰が作っているかわからないと心配だ。」
今でこそ、こうした地球環境志向やオーガニックコットンは、
日本でも少しずつ理解されるようになってきました。
しかし、20年も前に、こうした問題意識を持たれて
いらっしゃった近藤さんの先見性には驚くばかりです。
そして、大正紡績に移られてからの近藤さんは、
地球にやさしく美しい綿や羊毛を求めて
世界各国を巡り、実際に畑や牧草地を見て歩きました。
なにしろ、近藤さんは、作っているお百姓さんに
実際に会って納得しないと買い付けをしないのです。
その国の数は、なんと192カ国。
そして、環境に配慮しながら
Made in Japanにふさわしい商品戦略として
以下の「ものづくり10か条」を追究されました。
1 素材を徹底して選ぶ
2 希少価値をアピールできる
3 お客様の要望に応える
4 ありそうでない物を作る
5 お客様から支持を得る
6 消費者を宣伝マンにする
7 働く女性をファンにする
8 自ら満足する
9 魅力を語れる
10 バラエティあふれる
こうした、オンリー1の道を歩み続けることで
14年前は赤字や債務に喘いでいた同社は
今では世界中から指名されるような
特別な紡績会社になったのです。
初対面ながら近藤さんに心からの敬愛の念を抱いたのは、
お話の端々から深い愛情が感じられたからです。
何に対する愛情かというと
近藤さんは、繊維が大好き!!
自然の力に育まれて育った綿花や羊
そして、美しい繊維の話をする時に、
近藤さんの表情も言葉も輝きます。
自分が着ている服は
全部、自分が作った糸....
自分が、着たいものを作りたい....
そうおっしゃる近藤さんの笑顔を見れば、
本当に繊維とものづくりが好きなことが
ひしひしと伝わってきて
こちらまで嬉しくなります。
だからこそ、その美しい繊維製品を
作っている真面目な人たちが
農家から工場まで大好き
だから、単に発展途上国で安く買いたたく
ありがちなグローバル商人ではありません。
最初は困難に見えても、一緒に協力して
オーガニック農法や製品に切り替えることで、
より高く販売できて豊かになって
作っている人も健康で幸せになる
できるということを多くの生産者に伝え広めることも
近藤さんのライフワークなのです。
まさにフェアトレードそのもの.....
講演後、嬉しくなって、
真っ先に名刺交換とお礼をさせていただきました。
そして、ぜひお聴きしたかった質問を
おそるおそるさせていただきました。
「最近、フードマイレージが話題になっていますが
今後は、コットンマイレージやウールマイレージも
問題になるでしょうか?」
近藤さんは即答してくださいました。
「間違いなく問題になると思います。
だからこそ久米繊維さんも
がんばればいいのではないですか?」
ああ、感激です。
嬉しいと同時に、大きな使命感も覚えました。
近藤さんが一方で情熱を燃やされているように
made in japanの職人魂を消してはならないのです。
日本でこそ作り得る製品を世界に!
未来の子供たちに!!
それにしても....近藤さんは、まさに智恵と経験の宝庫。
とてもブログで紹介しきれるものではありません。
近藤さんの見識をビデオやブログにして
canpanなどの公益サイトでアーカイブして
一人でも多くの人に見てもらいたい。
後世にも語り継ぎたいと感じたのです。
近藤さん、今日は素晴らしい話を
ありがとうございました。
▼大正紡績株式会社
http://www.taishoboseki.co.jp
久米 信行 網縁作務処
国産オリジナルTシャツ@久米繊維
オーガニックコットン&アートTシャツ@T-galaxy.com
ブログ起業論講師@明治大学商学部
ブログ公開出版「見る前に跳ぶ技術」
世界では知らない人はいないという達人
大正紡績株式会社 取締役営業部長 近藤 健一さんの
ご講演をはじめて伺う好機がありました。
心から感銘、共感すると共に、大きな勇気をいただきました。
お会いするのは初めてでしたが、大正紡績の近藤さんは
私たちにとって大恩人なのです。
昨年、近藤さんに多大なご尽力をいただいて
5年がかりで育てた有機和綿が味わいのある綿糸になり
LIVE EARTHコンサートの公式Tシャツにも選ばれた
究極の和綿Tシャツが完成したのです。
近藤さんは、もともと大正紡績の親会社である倉敷紡績の
エンジニアとして、世界中で紡績工場を立ち上げる仕事に
従事されてきました。
しかし、1988年、ニューヨークタイムスに掲載された
昆虫学者サリー・フォックスさんの切実な訴えを読み、
実際に会いに行って、大きな転機が訪れます。
「枯れ葉剤によって昆虫が住めない社会になる。」
綿花畑では、生産や収穫の効率性を求めるために、
促進剤や枯れ葉剤などの農薬が大量に使われていたのです。
そして、サリーさんと一緒に綿花畑を回って、
大きな決意をされるのです。
「世界で尊敬される繊維産業になるためには
地球環境を守って行くことが大切である。
清らかな風土水で育った繊維に触れるうちに
人々お生き方も心も変わる。」
「これから先は、環境、安心、安全、トレーサビリティが
しっかりしているものがLOHASな生活者に選ばれる。
誰が作っているかわからないと心配だ。」
今でこそ、こうした地球環境志向やオーガニックコットンは、
日本でも少しずつ理解されるようになってきました。
しかし、20年も前に、こうした問題意識を持たれて
いらっしゃった近藤さんの先見性には驚くばかりです。
そして、大正紡績に移られてからの近藤さんは、
地球にやさしく美しい綿や羊毛を求めて
世界各国を巡り、実際に畑や牧草地を見て歩きました。
なにしろ、近藤さんは、作っているお百姓さんに
実際に会って納得しないと買い付けをしないのです。
その国の数は、なんと192カ国。
そして、環境に配慮しながら
Made in Japanにふさわしい商品戦略として
以下の「ものづくり10か条」を追究されました。
1 素材を徹底して選ぶ
2 希少価値をアピールできる
3 お客様の要望に応える
4 ありそうでない物を作る
5 お客様から支持を得る
6 消費者を宣伝マンにする
7 働く女性をファンにする
8 自ら満足する
9 魅力を語れる
10 バラエティあふれる
こうした、オンリー1の道を歩み続けることで
14年前は赤字や債務に喘いでいた同社は
今では世界中から指名されるような
特別な紡績会社になったのです。
初対面ながら近藤さんに心からの敬愛の念を抱いたのは、
お話の端々から深い愛情が感じられたからです。
何に対する愛情かというと
近藤さんは、繊維が大好き!!
自然の力に育まれて育った綿花や羊
そして、美しい繊維の話をする時に、
近藤さんの表情も言葉も輝きます。
自分が着ている服は
全部、自分が作った糸....
自分が、着たいものを作りたい....
そうおっしゃる近藤さんの笑顔を見れば、
本当に繊維とものづくりが好きなことが
ひしひしと伝わってきて
こちらまで嬉しくなります。
だからこそ、その美しい繊維製品を
作っている真面目な人たちが
農家から工場まで大好き
だから、単に発展途上国で安く買いたたく
ありがちなグローバル商人ではありません。
最初は困難に見えても、一緒に協力して
オーガニック農法や製品に切り替えることで、
より高く販売できて豊かになって
作っている人も健康で幸せになる
できるということを多くの生産者に伝え広めることも
近藤さんのライフワークなのです。
まさにフェアトレードそのもの.....
講演後、嬉しくなって、
真っ先に名刺交換とお礼をさせていただきました。
そして、ぜひお聴きしたかった質問を
おそるおそるさせていただきました。
「最近、フードマイレージが話題になっていますが
今後は、コットンマイレージやウールマイレージも
問題になるでしょうか?」
近藤さんは即答してくださいました。
「間違いなく問題になると思います。
だからこそ久米繊維さんも
がんばればいいのではないですか?」
ああ、感激です。
嬉しいと同時に、大きな使命感も覚えました。
近藤さんが一方で情熱を燃やされているように
made in japanの職人魂を消してはならないのです。
日本でこそ作り得る製品を世界に!
未来の子供たちに!!
それにしても....近藤さんは、まさに智恵と経験の宝庫。
とてもブログで紹介しきれるものではありません。
近藤さんの見識をビデオやブログにして
canpanなどの公益サイトでアーカイブして
一人でも多くの人に見てもらいたい。
後世にも語り継ぎたいと感じたのです。
近藤さん、今日は素晴らしい話を
ありがとうございました。
▼大正紡績株式会社
http://www.taishoboseki.co.jp
久米 信行 網縁作務処
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ブログ起業論講師@明治大学商学部
ブログ公開出版「見る前に跳ぶ技術」
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