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2007年09月06日(木)更新

鶴岡秀子さんにお話した伝説のホテル的VAROONさんのハグ

伝説のホテル」建設の夢を実現しようとしている鶴岡 秀子さん
先日、下町路地裏ランチを兼ねてご来社くださいました。

プレスルームに並んだ和綿Tシャツに囲まれながら、
北斎茶房のお座敷でわらびもちをつまみながら
伝説のホテル話に花を咲かせたのです。

和綿を育てた町田さんの住まい「あき津亭の心地よさ」に加えて
鶴岡さんに私が話さずにはいられなかったことがあります。

それは、先日、家族で訪ねたプーケット島南端の
静かなホテルのプールサイドで見かけた光景です。

ケープパンワのプールサイド

その朝、私はプールに一番乗りでした。
旅の疲れで家族は目を醒ましていません。

誰もいないプールサイドで、
私は、小鳥のさえずりを楽しみながら、
読みかけの文庫本をめくっておりました。

ちょうど7時を回ったころ、
いつも人なつこい笑顔で「サワディークラップ」と
あいさつをしてくれるプールのサービス係さんが登場。

すぐに私に気づいて、ビーチタオルをたくさん抱え
笑顔で歩みよってきます。

その時です。

巨体を「I LOVE NY」のTシャツで包んだ
陽気な老人と奥様が通りかかりました。

その気配に気づいて、お互いに目が合うやいなや、
どちらからともなく、笑顔でしっかりと抱擁したのです。

そして、親しく語り合うことしばし....。

その光景は、もはやゲストとホテルマンではなく、
親しい友に再会した時のしぐさそのままでした。

その光景を目にして、私はすっかり胸が熱くなりました。

やがて、3人はあいさつを交わして、しばしの別れ。

老夫婦が朝食に向かうと、
伝説のプールマンは、ちょっと恥ずかしそうに、
そして、少し待たせたと申し訳なさそうに
私のところにタオルを持ってきてくれました。

「素敵なお客様ですね」

とあいさつに一言添えると
はにかみながら、カタコトの英語で教えてくれました。

「何度も来てくれるお客様なんです。
 今回も3週間いらっしゃるそうです。

 私がビーチの係をしているときからのごひいきで
 この靴もあのお客様からいただいたのです。」

嬉しそうに話す足下には、長年大切に履いているらしき
アシックスのスポーツシューズがありました。

すっかり感動した私は、お願いして
伝説のプールマンの写真を撮らせていただきました。

VAROONさん

彼の名前はVAROONさん。

今日も、ケープパンワホテルのプールサイドで
毎年足を運ぶ常連のお客様からハグされているはずです。



この話をじっと聴いてくださっていた鶴岡さん。

実は、伝説のホテルではハグOKにしてしまおうと
思っていたとのこと。

また、日経ベンチャーONLINEの最新コラムに寄稿した
タイのあいさつの「あの心地よいしぐさ」の話にも共鳴してくださいました。

実は「伝説のホテル発の特別なしぐさ」をかねてより
考えていたとお聞きして驚いたのです。


さて、鶴岡さんが創造するホテルでは
どんなおもてなしで迎えてくださるのでしょうか?


 ▼ザ・レジェンド・ホテルズ&トラスト株式会社
  http://legendhotels.jp/


久米 信行
久米繊維/Art T-galaxy.com
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