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2007年04月17日(火)更新

スカイライン350GT試乗記2:私のクルマ偏愛歴「いすゞエルフ→マツダアテンザ」

■試乗記1 ケンメリTシャツに囲まれて私は育った
■試乗記2 私のクルマ偏愛歴「いすゞエルフ→ホンダCR-Z」 
■試乗記3 首都高速環状線内回り浜崎橋のカーブ
■試乗記4 軽井沢へ「夜の環七.関越.和美峠」
■試乗記5 XIV軽井沢の駐車場でデザインを考える
■試乗記6 桜満開の小布施で北斎と名店に酔う
■試乗記7 BOSE+iPodのカーオーディオで泣いた曲
───────────────────────────
お借りした新型スカイライン350GTを試乗して、ささやかなインプレッションを書く前に、
これまで私が乗り継いできたクルマ愛したクルマについてご紹介しましょう。

ちょっと変わったクルマが並びます。
そうです。ヒトクセもフタクセもある「尖った個性的なクルマ」を
乗り継いできた結果、フツーのクルマ?を愛せなくなってしまったのです。


■1.ISUZUエルフ150 2tトラック


ISUZUエルフミュージアムより

 大学に入学して免許を取ると、真っ先に乗ったのが、
いすずエルフでした。会社で工場間輸送や配達に使う
パネルカーゴのついたトラックです。アルバイトで、
千葉工場と本社の往復をしながら運転修行をしました。
その結果、コラムシフトのマニュアル車でWクラッチ
を踏めるまでになったのです。
 ボンネットなき高い荷台の上から、千葉の田園風景
を眺めつつ走る楽しさは、体験したことがない人には
ちょっとわからないかもしれません。


■2.日産グロリア ブロアム 331型



 父が運転していた黒塗りの社用車です。四角くて、
大きなセダン。このクルマを借りて、夜な夜な、
当時は何もなかったお台場に繰り出して練習....
というよりアテもなく走ったのです。お気に入りの
ビートルズ.ストーンズ.ドアーズ.ジャニス.ジミヘン
などのレコードを編集したカセットを聴きながら。
 当時の日産プリンスの最高級車種を乗り回す小僧
というのは嫌な感じですが、クルマを運転するのが
楽しくてたまらなかったのです。


■3.ISUZUピアッツアXG

Goo-net自動車カタログより

 初めての自分専用車は、巨匠ジウジアーロがデザ
インした半ばコンセプトカーのごとき美しいクルマ。
内外装とも斬新でしたが、中身はラリーでも活躍した
ジェミニZZのデラックス版。私が選んだXGは、DOHC.
バケットシート.リミテッドスリップデフ.ポテンザ.
マニュアルシフトを奢った「羊の皮を被った狼」。
ケチャップのようなクルマが山道をドリフトして走る
のは、きっと異様な光景だったでしょう。
 今はなき、名門SANSUIのグライコやパワーアンプ
つきのカーオーディオをDIYで苦労して組み込んだの
も懐かしい想い出です。


■4.HONDAシティ 初代マンハッタンルーフ

HONDA名車カタログより

 社用車で使われていた初代シティも楽しいクルマ
でした。全長は短いけれど全高が高く、チョロQの
ようなオモチャ感覚だったのです。もちろん馬力も
ないので、アクセルをいっぱいに踏まないと坂道も
なかなか上りません。かわいいでしょう?
 私は今でも大きくてイバリの効いたクルマよりも
カワイイクルマが好きなのですが、おそらく、この
初代シティの影響が大きいと思うのです。


■5.日産プレジデント ソブリンVIP 250型



 もちろん父の社用車で、日産の....というより日本
における最高級車種といって良いでしょう。初めて
このクルマを借りて、夜の晴海を走った時の感激は
今も忘れられません。V8エンジンは音もなく加速、
社外のノイズは何一つ入ってこないのです。まさに
異次元の感覚でした。
 もうひとつ異次元と言えばボンネットとトランク
の長さ。尋常ではありませんでした。エルフと会わせ
私の車両感覚力を磨いた1台でした。


■6.HONDA1300クーペ9

HONDAニュースリリースより
 
 何を血迷ったか、カーセンサーで見つけた45万円
の旧車を衝動買いしました。かの本田宗一郎氏が空冷
エンジンにこだわって作った最後のクルマ。4連CV
キャブ、強制空冷のエンジンは1万回転以上もスル
スル回るのです。このクルマはレース使用で内張りも
はがされて、レカロシートと6点式シートベルトが、
ついていました。コツコツ部品を買ってはレストア
したのが、完成記念ドライブで、首都高下り新宿出口
の右カーブを間借り損ねて、ピンボール状態の大破。
 このクルマ、曲がるのは苦手だったのです。よく
生きていたと現場検証の警察官に言われました。その
日は歩いて、U2とBBキングのコンサートに....涙。


■7.アルファロメオ スパイダー

Goo-net自動車カタログより

 これも何を考えたのか、父が突然、アルファのオー
プンカー、しかもマニュアル車を購入。時には借りて
古典的イタリアンスポーツカーを堪能しました。
 一番の想い出は、日興證券時代の元上司にして仲人、
現トーマツ顧問の笠 栄一さんと、伊勢神宮、比叡山、
高野山を巡る願掛けドライブに出かけたこと。男二人、
赤いオープンカーで神仏習合の聖地巡礼をしたのは、
私たちぐらいかもしれません。


■8.HONDAシビックシャトル


 これも社用車でしたが、いわゆるSUV=スポーツ・
ユーティリティ・ビークル前夜のクルマです。ノッポ
な5ドアハッチバックで、ビスカス・カップリングを
介したお手軽なリアルタイム4WD。
 このクルマで、何度かスキーにも行きましたが、
オールシーズンタイヤで十分に走破できたことを、
思い出しました。


■9.ランチアプリズマ1600

Goo-net自動車カタログより

 小さくてカクカクしていて地味なのですが、何とも
言えない可愛らしさと品格を兼ね備えるクルマでした。
何しろ、市松模様のシート地はゼニア製だったのです。
それでいながらウェーバーのキャブ仕様で豪快な吸気
音も楽しめる不思議なクルマでした。もちろん紺。
 深夜、環八の中古車屋さんで見かけて、その場で名
刺をはさんで購入宣言。88万円でした。
 とにかくオーバーヒートに悩まされ、いつも水温計
とにらめっこ。ペットボトルに水を常備して危なくな
るとラジエーターに足してましたが、日本橋の交差点
に停めての作業中、油田のように熱湯が噴き出した時
は通行人の注目を一心に浴びることができました。


■10.日産アベニールワゴン 初代

Goo-net自動車カタログより

 これも社用車ですが、欧州車のようなデザインで
新鮮だった初代プリメーラのワゴン版です。これまた
ワインレッドの美しいデザインのクルマでした。
 何のことはないフツーのクルマなのですが、何とも
味わい深いのです。合わせてワゴンブームもやってき
ますが、商用車と思われていたワゴンが、家庭用にも
ぴったりだと気づいた人が増えたのでしょう。


■11.SUZUKIエスクードノマド モンスターバージョン

Goo-net自動車カタログより

 RVブームで都会でも大きなRV車が幅を効かせてい
ましたが、私が一目惚れしたのは、初代のエスクード、
イタリア名ヴィッタラです。ちょうど5ドアのノマド
が出たので探していると....あのオフロードの帝王、
モンスター田嶋さんのお店にオーバーフェンダー付の
すごいノマドがあるじゃないですか。
 田嶋さんは、世界一過酷なヒルクライムレース、
あのパイクスピークをツインエンジンのエスクードで
制した巨人です。竜洋のSUZUKIテストコースで目の
当たりにした、田嶋さんのツインエンジン4輪ドリフト
での半径30メートル360度ターンは忘れられません。
このノマドには、RECAROのシートとNARDIのステア
リング、そして、Accustic Artsのアンプと、Boston
Acousticsのスピーカーをつけて愛でたのです。


■12.いすずジェミニZZ handling by LOTUS

Goo-net自動車カタログより

 家内の足代わりのクルマが必要になったので中古の
handling by LOTUSを選びました。本当は初代が愛く
るしいのですが、程度の良いものが見つからず鉄仮面
のようなあのスタイルの2代目。モモ・レカロ・BBSの
3点セット+ロータスチューンなのです。すごい企画です。
FFというのが残念なのですが、おそるべし。
 不人気クルマの中古ということもあって格安でした。
好燃費の最新日本車で、懐かしいルックスで、この手
のスペシャル企画車があったらまた欲しいのです。


■13.ルノーメガーヌ5ドアハッチバック先代

Goo-net自動車カタログより

 ジェミニがあまりにへたってきたので、かわいらしい
クルマということで、中古のルノートゥインゴにしよう
と思ったのですが、セミオートマの運転が難しい。そこ
で、隣に置いてあったメガーヌに乗ってみると、その内
外装のかわいらしさと乗り心地のよさにひと目ぼれです。
 ルノーと言えば、国営化後、デザインが死んでしまい
ました。そこにパトリック・ルケモンなるデザイン担当
の重役が登場して生まれ変わったのです。乗れば乗るほど
その劇的なデザイン進化に感銘を受けてしまいました。
フランス車ならではの乗り心地もすばらしかった。


■14.トヨタ センチュリーV12

Goo-net自動車カタログより

 父は大きなイバリが効いたクルマが好きなのですが、
数々のTシャツでお世話になったこともあって、今度は、
プレジデントと双璧をなすセンチュリーを選びました。
やはり、このクラスは作りこみが違います。塗装から、
して明らかに手間暇がかかっているのです。 V12型DOHC
エンジンは、加速するためというよりも、動いていること
を乗客に感じさせないためにあり、明らかにベンツのS
クラスとも設計思想が異なるのです。
 プレジデントとセンチュリーを、たまに運転してもら
ったおかげで、エルフトラックと合わせて、私の車両感覚
は磨かれました。しかし...本来は小さなクルマが好き。


■15.エスティマハイブリッド初代MC後

Goo-net自動車カタログより

 とはいえ、長男と長女の夫婦としては、子供のみならず
今後、運転をしなくなるであろう両親も時にはのせられる
クルマを選ばなくてはならないお年頃になりました。

 そこで、散々考えて選んだのがエスティマハイブリッド。
一度乗ったら、あまりの快適さと楽しさに驚くミニバンの
ネックは燃費とエコ性能。それを、その時点で最も解決し
ていると思ったのがこのクルマだったのです。カタログ表
記ほどは好燃費ではありませんでしたが、ノマドやメガー
ヌよりも燃費が良いことは驚きです。しかも、4WD性能に
ついてはおそらく世界最高水準でしょう。雪道を走る人なら
心からお勧めできます。

 今も愛用しております。新型エスハイも良いクルマらしい
ですが、もうちょっとガマン。


■16.ルノーメガーヌ5ドアハッチバック 現行

Goo-net自動車カタログより

 欧州で大ヒットした先代のルノーメガーヌが、驚くべき
フルモデルチェンジをしました。あのアヴァンタイムを
思わせる、恐るべきリアデザイン。普通ならばキープコン
セプトで行くところが...大いなるチャレンジ。

 良く見れば、インパネのアイコンから、ドアノブまで、
ディティールのデザインがなんとも愛らしいのです。
まったく異色ながら、同じ時期にモデルチェンジがあった
プリウスとも悩みに悩んだのですが、トヨタのハイブリッド
車が2台並ぶのもどうかと、こちらに....。

■17.フォルクスワーゲン イオス

Goo-net自動車カタログより

東京の美しさと風を感じながら、ゆったりとエコに
それでいて楽しく面白く走るなら

TSIエンジンとDSGというハイテクで低燃費の
このクルマの屋根を開けて走るしかないのでは
ないでしょうか?

欲を言えば、この外観と機能のままで、
クリーンディーゼルのハイブリッドにしてくれたら
申し分ないのですが....


■18.ホンダ CR-Z


ふだんを変える。それがいちばん人生を変える。

CR-Zとは、Compact Renaissance Zero の略。
そのコピーとネーミングに、心意気に魅せられました!

2007年の東京モーターショーで一目惚れ。3年越しの恋でした。
まさかほぼそのままのデザインで市販されるとは?!

私ごのみの小さなクルマで、なおかつハイブリッド。
メカのみならず、エクステリアにもインテリアにも未来がいっぱい


■19.NISSANエルグランドRIDER 2.5 4WD


三世代で移動して、綿摘みからスキーまでアウトドア活動をする機会も多い
大家族系家長の選択肢は、どうしてもミニバンに帰着します。

しかしながら、低燃費でエコノミー、低排出ガスでエコロジー、
セダンを超えるアメニティ、高速走行も雪道もセーフティ...の選択は厳しい

これまでのエスティマハイブリッドは思うほど燃費も伸びず
新型は、3列目シートの居住性が限界的でしたので
ピンポイントでこのクルマになりました。

今回も10万キロ以上乗るのは必至なので、2.5リッター4WDで革シートを
所望すると、泣く子も黙る恐ろしい顔のライダーしか選べませんでした。

しかしミニバンとは思えない存在感、走行感、剛性感、質感に感動。
しかもECOモード走行なら町中で8km/l(レギュラーガソリン)も走り驚愕!


■20 マツダ アテンザワゴン XD L Package



そして、現在の私の愛車は、
マツダ アテンザワゴンのディーゼルです。

私たち久米繊維の理念
「日本でこそ創りえるTシャツを世界へ。未来の子供たちへ」

即ち、日本製として誇れる独創的な機能と美しさを持ち
走って楽しく快適で、地球環境にも配慮したエコカーを
選んでいくと、このクルマしか考えられなかったのです。

あのクルマの聖地、自動車産業王国ドイツでも、
デザインと機能が認められた日本車であります。

惚れ込んで、発売と同時にオーダー。
(大人気で納車に時間がかかりましたが)

時には、同じ墨田区のエコ企業 東京油田
染谷さんの天ぷら油の廃油精製軽油を入れることもあります。

なにしろ、こんなに大きな図体をしていても
以前乗っていたhonda CR-Zと燃費が変わらないのがスゴい。

それにお安い軽油ですから、
ガソリン価格高騰時にも大変助かりました。

ディーゼルなのに静かだし
アイドリングストップするし
BOSEのオーディオシステムも
楽しめるのであります。


■番外編 ヤマハ PAS Brace


 
 実は、一番のお気に入りは、この電動自転車。
 この開放感爽快感をおぼえると、どんなスポーツカーもちょっとね...


....というわけで、
かなり波乱万丈のクルマ人生を歩んでおります。

さて、電気自動車も含めて
これから私のクルマ偏愛リビドーを満足させてくれる
どんな愛車と巡り合いますことやら....


 ▼Wikipedia「日産・スカイライン」
  http://tinyurl.com/35rxa7

 ▼日産:スカイライン公式ブログ SKYLINE BLOG
  http://blog.nissan.co.jp/SKYLINE/


久米 信行縁尋奇妙
http://kume.jp http://t-galaxy.com
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久米繊維PRESS ROOMブログ
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