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2007年11月14日(水)更新

【明大生との毎週一問百答】「仕事の割り振り方・任せ方」について

<質問>
効果的な仕事の割り振り方や任せ方について、ご意見をお聞かせください。

(東京大学2年 山口洋平さん)


<答え>

これは難しい質問で、私も模索しているところです。

原則を、先人の教えに学ぶならば....


「してみせて 言って聞かせて させてみる」
                     上杉 鷹山

「やってみせ 言って聞かせて させて見せ
       ほめてやらねば 人は動かじ」 
                     山本 五十六


後は、弊社の第二創業プロジェクトで
全社で心がけて、みんなで習慣付けをしようとしていることは...

・未来の幹部候補も含めてプロジェクトチームを結成
・社長が心のよりどころ=経営理念や行動指針を示す
・それはただ自社の利益のためであってはならない
・自社だけができることで、社会貢献をする意識と誇りを持つ
・メンバーみんなで合宿をして経営方針書を一緒に作る
・そこでは、全社での今年の方針を共有する。
・その上で、自分自身で部門目標と行動計画を作る
・自分で作った計画だから守ろうという気持ちになる
・毎月1回経営会議で年次行動計画と予算実績のレビューをする
・そこでは決まった課題は、担当者と期限が入ったTO DO LISTに
・毎週月曜、朝礼でその進捗をみんなで確認
・毎週月曜、アポイントメントや訪問件数の先週結果と今週目標を発表
・毎月1回、外部の顧問も交えた経営会議で進捗を報告
・毎月1回、ロールプレイングとビデオ撮影でノウハウ共有と標準化
・全員で行動計画をグループウエアで誰もが確認可能に
・毎朝の朝礼では、グループウエアでお互いの予定を確認
・毎朝の朝礼では、経営理念や環境方針を順番に読み合わせ
・毎朝の朝礼では、各自昨日のブログ発信とアクセスを発表

ということなどです。

最終的には、各自の判断で経営者のごとく
自ら計画を立てて、それを実現していける人財を
一人でも増やしたいのです。

自律分散型のいきいきとした会社が
私の目指すところです。

しかし、自分で考え、自分で行動し、自分で責任を取ることは
口で言うほど優しくはありません。

ですから、どうしても最初は面倒な新しい雑用にしか見えない
「新しい習慣」に慣れ、無意識に行動できるようになるまでは
一定の時間と忍耐とが必要でしょう。

社長は率先して嫌われ役になりながら、定期的にチェックして
時に厳しく叱咤し、時に優しく激励する必要があるでしょう。

ここでまた山本五十六氏の言葉....

「苦しいこともあるだろう 言い度いこともあるだろう 
 不満なこともあるだろう 腹の立つこともあるだろう 
 泣き度いこともあるだろう これらをじっとこらえてゆくのが 
 男の修行である」


もっとも、今は、いざ目標が定まり、権限が与えられた時には
男性よりも女性の方が、こらえながらも前に進もうとする
かもしれませんが.....

最後にもう一つ....


「仕事は忙しい人に頼め」

を改め

「仕事は忙しくともブログを書き続ける人に頼め」

というのはいかがでしょう?


 ▼【明大生との毎週一問百答】「仕事の割り振り方・任せ方」について
   http://editors.keikai.topblog.jp/blog/g/10006747.html


久米 信行
久米繊維/Art T-galaxy.com
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