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2007年01月18日(木)更新

ジャルパック梶 明彦社長に「旅行業界のIT展望」を教わる

去る1月16日、経営情報学会「情報投資と経営成果」特設研究部会で
JALPAKの梶社長から貴重なお話を伺いました。

講義の前に名刺交換といくつかの雑談をさせていただきましたが、
紳士的な対応と、知的好奇心に満ちた真摯な質疑応答にまず感銘。

梶社長の知情意につきましては、トラベルビジョンに掲載されました
今年の年頭所感記事で垣間みることができますのでご高覧ください。



講義レジュメの詳細についてブログで書くのは差し控えますが、
いくつか驚くデータと現象がありましたのでご紹介しましょう。

まずは、日米欧旅行業比較の表で見た、日本の海外旅行率の低さ
ドイツの93%はさておき、米国は20%に比べて、なんと13%しかないのです。

テレビのニュースでは年末年始、ゴールデンウイークの成田空港の大混雑を
報道しますが、実際には、この程度で渡航者数も安定しているそうです。
平成18年度観光白書

堤社長は、日本の海外旅行率を30%に引き上げるために、
国民総背番号制ならぬ国民皆パスポート支給制をご提言されています。

このアイディアには私も賛成したいのですが、さらに一歩進めて、
そのパスポートに、ぜひ国際免許証も自動的に付加して欲しいのです。

私のささやかな経験からも、海外でドライブする楽しみを知った後は
海外旅行リピーターになる可能性が高いと思うからです。
(もちろん安全な国には限りますが)



そんな旅慣れた人は、パッケージツアーのお客様ではないのでは?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、今やWEBサイト上でダイナミック・パッケージ
即ち航空券、宿泊、オプションなども自由に組み合わせられ
まさに個人旅行感覚のツアー発注も可能になっています。

しかも、JALPAKの場合は、大量仕入れで価格競争力があるので
個人手配よりも安くなる可能性が高いのです。

ちなみに、今日もある海外旅行通の大先輩から、
パッケージツアーをベースに自由行動する知恵を授かったところです。

また、JALPAKオーダーメイドというパンフレットにのっていない
旅のカスタマイズサービスを始めたところ大人気とか。

これまでの大量生産型から、ITを活用したマスカスタマイズサービスに
向かっているという話は、企業規模も取扱商品も違いますが、
わがTシャツ業界と共通する話でもあります。

それから、もう一つ大いに興味を持ちましたのは、
スーパーツアーコンダクターのお話です。

お客様のアンケート回答での満足率が98%を超えるような
特別なツアーコンダクターは、現在全社で25名しか
いらっしゃらないそうです。

さっそくネットで調べましたら、ジャルパックカフェという
読み応えのある旅情報ページの中に
スーパーTCのみなさんのプロフィールがありました

そしてスーパーTCと行く世界紀行....どれも行きたい旅ばかり
もっぱら自由な海外旅行が多い私ですが、
スーパーTCの品性・感性・知性にも触れたい気がしてきました。

またスーパーTCブログ&SNSや、
とっておき情報の海外レンタルGPS携帯電話向け配信サービスにも
今後、大いに期待したいところです。



また、時間とお金があれば、いつでも海外に行きたい私が
にわかには信じがたい話がありました。

最近の若い世代の海外旅行意欲が下がっているというのです。

同席されていた早稲田大学ビジネススクールの平野雅章先生も
学生たちと接して同じ印象をもたれているそうです。

フリーターで所得が危ういからか、
ケータイ代に取られているからか、

もっと怖いことに、知的好奇心、冒険心が
さらには生命反応が弱くなっているのか....。

今日は、ちょうど1年間の明治大学ブログ起業論の最終講義で、
学生たちとの懇親会もありますので真意を確かめましょう。



最後に、今後の高付加価値化のヒントとなる現在のヒット商品を
ひとつご紹介いたしましょう。

それは世界遺産をめぐる旅で、地球の裏側までも旅したい方が
増えているそうです。納得です。私も行きたくなりました。

それから、ウイーンフィルのニューイヤーコンサートツアーも
150万円もするのに毎年満杯だそうです。



ちょうど昨夜、東京商工会議所墨田支部で、隣席に、
私も定期会員になっている新日本フィルハーモニー交響楽団の
桑原事務局長がいらっしゃったので、
このエピソードをお伝えしたところです。

先日、元パリ日本文化会館館長の磯村尚徳さんのご講演で
欧州でのネオジャポニズムと呼ぶべき日本文化熱のお話を
聞いたばかりということもあり、

いずれ、世界のオザワと新日本フィルを聴くために、
欧州のお客樣方が、ジャルパックで、わが墨田区を
訪ねてくださる日が近日くるかもしれないと...予感したのです。


堤社長 示唆に富むお話の数々をありがとうございました。


 ▼ジャルパック
  http://www.jalpak.co.jp/


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