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2006年10月26日(木)更新

空外記念館で今岡昭雄さんに山本空外上人の素顔を教わる縁起(1)

お名前は秘しますが、ある尊敬する縁者に、
故 山本空外 上人(やまもとくうがいしょうにん)について
教えていただいたのは、ついひと月ほど前のことでした。

Googleでお名前を検索しても、わずか178件(2006/10/26現在)

しかし、その記事のいくつかを読むだけで、
すぐに、空外上人の偉大さを思い知ったのです。

山本空外上人空外上人は....

サンスクリット語はもちろんラテン語など
6ヶ国語を解する言語の天才にして

フッセル、ハイデッガー、ヤスパース等
20世紀の名だたる海外の哲人とも親交篤く
海外でも認められた哲学者
(元広島大学名誉教授)

広島での被爆体験の後、出家して僧籍に入り
法然上人、山崎弁栄上人の心を伝える念仏者
(元隆法寺、法蓮寺住職)

さらには、日本でも指折りの書道家でも
あったと聞きました。


ネットで空外上人の「無二的人間 ー空外書道の世界ー
というDVDがあることを知り、すぐに取り寄せました。

一目見て、空外上人の書が目に焼きついて、
その後、何度も何度も繰り返し見続けました。

それでも見飽きるどころか、ますます
空外上人の声までもが心に染み入るのです。


そして、空外記念館の存在を知り、
年に一度、十月の間だけ開館していると聞いて、
いてもたってもいられなくなりました。

そこで、大阪出張の翌日、早朝の伊丹空港から
プロペラ機で出雲空港に向かったのです。


空外記念館は、出雲空港から自動車で20分ほどの
山里にあると言います。

カーナビでは検索できなかったので、
まずは加茂中駅を訪ねることにしました。
きっと観光案内所があると思ったからです。

しかしその駅は、小さな無人駅の佇まいで、
何度か挨拶をした後で、駅長と思しきおじいさんが
部屋の奥からゆったりと現れました。

そして、空外記念館までの行き方と
このあたりでは昼食を取る食堂もないことを
にこやかな笑顔で教えてくださったのです。


見逃しそうな看板をたどりながら到着すると、
そこは長閑な里山でした。

車を停めて坂を登ると、
小さな記念館が見えてきます。

1000年残って作品を守るようにと
釘を使わずに建てられた
チタン屋根葺きの木造家屋です。

館内に足を踏み入れると
木の良い香りがします。


ようやくたどり着きました。
空外上人の書とゆかりの品々に。


 <<<次回に続く>>>


久米 信行縁尋奇妙
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